3 ページ3
｢なんなの…この子は…｣
｢いやはや、お強そうですが人間ではないんですかね……｣
｢壊れたところ以外はやっぱり人に見えるもんな…｣
でもサンジのケリを受け止めるなんて只者じゃねぇ！と動揺する者たち
｢俺は…レディを蹴っちまったのか…？｣
どんな状況であれ我がモットーを破りかけた自分を責め、落ち込む者
｢興味深いわね｣
｢医者ー！って機械なら俺は治せねぇ…！｣
｢これは俺と同種かぁ？｣
と興味を示す者たち
｢…………｣
何も言わぬ剣士、そして何も言えず目の前の女を呆然と見つめる船長
何が起きたのかまだ理解しきれない一味はとりあえず彼女を船内に運び込み、甲板で話し合うことにした。
ーー
｢んじゃー、司会進行はこのキャプテンウソップ様が務めるぜ！まず、あいつはなんなのか思うことあるやついるかー？｣
最初に手を挙げたのはフランキーだった
｢あいつは見た通り人の形をした機械ってところだな。自我があるのかはまだ分からねぇ。見たところ俺様の腕で修理は可能だが……修理してもし自我があるなら話を聞くことも出来る。決断は船長に任せた｣
｢本当か!?なら治してくれ！あいつを治してくれ！｣
先ほどの件から元気のなかったルフィはその言葉を聞いて喜びをそのままに懇願するようにフランキーにすがった。
｢おう！おめぇがそう言うならかんっぺきに直してやるよ！｣
｢頼んだぞ、フランキー！｣
やっと笑顔になった船長を見てクルーはひとまず安心し、一息ついた。
｢良かったな！ルフィ！｣
｢おう！｣
ーー
｢つぎー！なんか気づいたヤツいるか？｣
ウソップがそう聞き、肘から上をひらりと挙げた男を指名する
｢はい！コックサンジくん！｣
｢こんなこと言っちゃ失礼だが、あの子の体重やら皮膚の感じやら人そっくりで壊れるまでは機械なんて気づかなかったぞ…｣
まだ少し憔悴したサンジはまだ驚きを隠せない様子でそう言う。
｢見た感じも普通に人だったもんなー。ルフィも、顔とか触ったんだろ？｣
司会に指名されたルフィは首を縦に振って答えた。
｢ほっぺとか、腕とか全然、ふつーだったぞ｣
｢となると、相当な技術が必要よね｣
ナミがそう言い、ロビンも肯定する
｢ええ、まず普通の技術者じゃ無理でしょうね｣
｢ルフィさんを庇うように飛び出したのも気になりますね｣
｢ルフィのことマスターって言ってたな。そこも気になる｣
しばしの沈黙の後、一味は結論づけた
(一体あいつ、何者なんだ？)
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 60人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ONEPIECE」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ロア | 作成日時：2019年8月11日 15時
