Episode 42 ページ43
それから2人は何かとコソコソ話し合うようになって数日後。
「頑張ってこいよ!」
「はい!」
いよいよボサ男くんの初デート当日となった。
ほかの人が調査しに行く船に乗せてもらってとある国のある大きな島へ。
ここなら大抵のものはなんでも揃うらしく私も買い物に行きたい気持ちが……
ボサ男くんのデートはサボに頼まれたということになっている。
相手の子もデートをするということは知らないので連れ出すことは出来そう。
「なんでボサ男なんかと…」って不服そうではあるけど…
「外行きなんだからお洒落しようか。」
「いいですよ……どうせ買い物ぐらいなんですし、ボサ男ですし。」
出かける数十分前に声をかけてみたところものすごくむくれているというかなんというか…
「そんなこと言わずに、ね?」
私も協力することになっているし、なにより真剣なボサ男くんは応援したい!
お節介だけど似合いそうな服をいくつか用意してきたのだ。
「あ、でも…可愛い。素敵ですね!この服!」
「でしょ!!これ今日着たあとはあげるから。」
「本当ですか!?」
「うんうん。せっかくだし何も考えずに街を楽しんでくるのも大事だよ!」
嘘はついてないしなんだかんだいってこの子もボサ男くんのこと結構大切にしてたりする…かもしれないし。
上手くいくかはわからないけど2人には楽しんできてもらいたいなぁ。
「じゃ!」
「行ってきます。夕方までには戻れると思いますから!」
子供といえどもやはり革命軍の戦士。2人は軽い身のこなしで船を降り、なんとも言えない距離を保ちながら港から街の方へと歩いていった。
「どうなるかなぁ……」
船から2人を見送って深く息をついたとき後ろからサボも兄のような顔で見ているのに気づいた。
「……やる時はやるのが男さ。それじゃ、俺達も行くか!」
「え、どこに?」
「せっかくの島だ。俺らも楽しまなきゃ損だろ?」
サボはそう言ってニッっと笑い、私を抱えて船を降りた。
「デートもまだだったしな。」
あぁ、サボには敵いそうもないや。
でも、ちょっとだけ反撃。
「それじゃあ…エスコートよろしくね、王子様。」
「ちょっ、おまっ」
カウンターが決まって顔の赤くなったサボをからかいながら私たちも街へと歩いていったのだった。
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ロア(プロフ) - 米さん» 米さぁぁぁん(´:ω:`)ありがとうございます!! (2018年8月30日 20時) (レス) id: 774ed563f3 (このIDを非表示/違反報告)
米(プロフ) - とても楽しく読ませてもらってます。活動、頑張って下さい!(*´-`) (2018年8月30日 18時) (レス) id: 3bb50071f4 (このIDを非表示/違反報告)
とう - 気持ち悪い。ていうかBL好きじゃないならわざわざ回答すんじゃねーよ。迷惑。 (2018年8月24日 8時) (レス) id: 54b9eb9af8 (このIDを非表示/違反報告)
ロア*ONE PIECE同盟(プロフ) - ちょこさん» そんな...!めちゃくそ嬉しいですありがとうございます(*゚ー゚*) (2018年8月12日 14時) (レス) id: 774ed563f3 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ(プロフ) - はわぁ…!めちゃくちゃ好きで、最初から最新話まで一気読みしてました…次の展開も楽しみにしてます! (2018年8月11日 17時) (レス) id: 66aa572f7c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ロア | 作成日時:2018年6月30日 17時