Episode 41 ページ42
「ぇぇぇえ！本当ですか!?」
「俺は嘘はつかねぇよ。お前が好きな子っていつも本読んでるあの子だろ？」
サボが指さす先を見るとちょこんとお行儀よく座り、とても分厚い本を食い入るようにして読んでいる女の子がいた。
「賢そう…それに可愛い…」
「サボさん、なんで知ってるんすか…？」
「前からちょっかいかけてただろ？チラチラ見えてたけど分かりやすすぎなんだよ。｣
「うっ…！」
するとその女の子がおもむろに顔を上げてこちらを見た。
流石に視線感じるよね…
そのままその子は立ち上がってこちらへ小走りでやってきて私に向かってぺこりと頭を下げた。
「初めまして、Aさん…ですよね？挨拶遅れちゃってすみません…。私、戦いはできませんけどお手伝いならなんでもしますから！よろしくお願いします！」
「え、そんなわざわざいいのに…！でも、よろしくね。私の方が後輩だし色々教えて貰っちゃうかも」
なんっていい子なんだろう...。しっかりしてるし…。
感心してジーンときているとその子ははい！とニッコリ笑ったあとにボサ男くんの方へ向き直して厳しめの顔で言い放った。
「ボサ男、サボさんとAさんに迷惑かけちゃダメよ!!｣
じゃあ大人しくね！と言うとまたその子は元いた場所へ戻ってもう一度本を読み直し始めた。
「あの子の方が上手っぽい感じするね…」
「同い年で前からお前が本読むの邪魔してたからあんな態度なんだよ。｣
「でも、それぐらいしか気の引き方分からなかったんすよ…。」
するとサボはしょんぼりと肩を落とすボサ男くんに
「気を引くんじゃなくて、あっちがこっちに気がむくようにするんだ。」
と笑う。
「まずは、今のお前は緊張しすぎているから2人で買い出し行くように俺が仕向ける。」
「そ、それって…」
ボサ男くんは嬉しそうな、恥ずかしそうな顔で口をぱくぱくさせている。
「あぁ、デートしてこい！あの子が自分のこと好きになってくれるようにな。」
男2人でやっているのでおいてけぼりをくらった気分の私は離れたところに座って12歳でデートなんてするんだなぁとしみじみと2人を見ていたのだった。
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ロア(プロフ) - 米さん» 米さぁぁぁん(´:ω:`)ありがとうございます!! (2018年8月30日 20時) (
レス) id: 774ed563f3 (このIDを非表示/違反報告)
米(プロフ) - とても楽しく読ませてもらってます。活動、頑張って下さい！(*´-`) (2018年8月30日 18時) (レス) id: 3bb50071f4 (このIDを非表示/違反報告)
とう - 気持ち悪い。ていうかBL好きじゃないならわざわざ回答すんじゃねーよ。迷惑。 (2018年8月24日 8時) (レス) id: 54b9eb9af8 (このIDを非表示/違反報告)
ロア＊ONE PIECE同盟(プロフ) - ちょこさん» そんな...！めちゃくそ嬉しいですありがとうございます(*ﾟｰﾟ*) (2018年8月12日 14時) (レス) id: 774ed563f3 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ(プロフ) - はわぁ…！めちゃくちゃ好きで、最初から最新話まで一気読みしてました…次の展開も楽しみにしてます！ (2018年8月11日 17時) (レス) id: 66aa572f7c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ロア | 作成日時：2018年6月30日 17時
