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Episode 36 ページ37

心身ともにもっと強くならなくちゃ。私は1人でそう決意した。

思いたくはないけどあの夢もただ事じゃない。あの夢のようにサボを失うなんて嫌だ。
必ず、サボは守ってみせる。
でもそれには私はまだ弱すぎて守られてばかり。だから強くなって絶対にサボを失ったりなんてさせないんだ。

拳を固く握り、ベッドから降りる。
しばらく歩いていなかったからか少しよろめいてしまうけど問題ない。
私はこれから鍛錬を積まなきゃならないんだから。

さっさと服を着替えて医療室をあとにする。

まずは助けてもらったお礼を言いたいし、できればここで訓練させてもらえないかお願いもしたいしで

どうにかお偉いさんに会えたらいいんだけど…と思いながら直感に任せて廊下を突き進むこと約10分強。



「…これは……」

困ったことに完全に迷ってしまった。迷うというより知らない建物なせいもあるから仕方ないんだけど誰ともすれ違わない。
これじゃどこにも行けないしお偉いさんにも会えっこない。
……どうしよう。

にしてもこの建物が広いのが行けないと思うんだけどな。
頭を抱えながら偉い人だから上にいるかもしれないという望みをかけて近くの階段を上っていく。

するとちらりと黒い人影が奥に見えた。
場所を聞こうと駆け寄るとさっき部屋を出ていったコアラだった。

「コアラ!」

「ん?あ!Aちゃん!?」

「よかったぁ、もう誰もいないのかと思った。迷っ…」
「こんなとこにいたんだね!もー!いきなりいなくなったって今大騒ぎになってるんだよ!?」

コアラはつかつかとこちらへきて言葉を遮り私を揺する。
「えぇぇえ!?出ちゃダメだったの!?」

「もー!もー!心配したんだから!出て行っちゃったんじゃないかって……特にサボくんが探してるから早く戻って!」

「それが、迷ってしまって…」

「あー、そっかぁまだ来たばっかりだもんね。案内するよ!」

お礼を言ってコアラについて行くとあるドアの前で立ち止まった。

「はい!ここがサボくんの部屋ね。じゃ!」
ついたと思えばすぐさまコアラはどこかに行ってしまい、どうしようもなくてとりあえずドアをノックする。

「開いてるぞ」

そっと中に入るとシャツ姿のサボが机に浅く座っていた。

「どこ行ってたんだ?」

「お、お偉いさんを探しに…」
予想外の言葉だったのかサボが口を開ける。
これからどうしたいかちゃんと言わなきゃ。


まっすぐサボの目を見て私は告げた。




「その、私…革命軍に入ろうと思って。」

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設定タグ:ONEPIECE , サボ , ワンピース   
作品ジャンル:恋愛
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ロア(プロフ) - 米さん» 米さぁぁぁん(´:ω:`)ありがとうございます!! (2018年8月30日 20時) (レス) id: 774ed563f3 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - とても楽しく読ませてもらってます。活動、頑張って下さい!(*´-`) (2018年8月30日 18時) (レス) id: 3bb50071f4 (このIDを非表示/違反報告)
とう - 気持ち悪い。ていうかBL好きじゃないならわざわざ回答すんじゃねーよ。迷惑。 (2018年8月24日 8時) (レス) id: 54b9eb9af8 (このIDを非表示/違反報告)
ロア*ONE PIECE同盟(プロフ) - ちょこさん» そんな...!めちゃくそ嬉しいですありがとうございます(*゚ー゚*) (2018年8月12日 14時) (レス) id: 774ed563f3 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ(プロフ) - はわぁ…!めちゃくちゃ好きで、最初から最新話まで一気読みしてました…次の展開も楽しみにしてます! (2018年8月11日 17時) (レス) id: 66aa572f7c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ロア | 作成日時:2018年6月30日 17時

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