Episode 30 ページ31
特に何も無いこの部屋ですることもなく寝転がっていた私だったがやはりサボと会ったことがあるのかとかその他もろもろ気になることはある。
過去を思い出そうとしても雲をつかむような感覚しかなくてもどかしいばかり。
唸りながら長い間ベッドの上を転がっているとふとお腹の虫が鳴いた。
そういえば今何時なんだろう…
ドタバタしていたからゆっくり時計すら見ていなかったけどそういや昼ごはんなんて食べてない。
当然、荷物の中に食べ物は入っておらず私は部屋の外に出た。
もしかしたら何か貰えるかもしれない。
廊下の窓からは暗くなりかけた空が見える。もう夕方になっていたなんて…
しばらく歩くと甲板に出る扉を見つけた。ひとまず一安心。というのも私は少し方向音痴で直感だと大抵迷ってしまうのだ。
扉から出ると何人か人がちらほら立っているのが見える。
そのうちの一人に訪ねて案内してもらってどうにか無事に食堂らしき場所へ到着できた。
その人にお礼を言って中へ入るとまだ夕飯には早いからか料理を作る音以外聞こえないしもちろん誰も座っている人はいない。
ここで一人飯は寂しいから少し我慢して人が来てから食べようかな…なんて思っていると後から声をかけられた。
「おや、見ない顔ですね」
振り向くと茶色のふわふわとした髪の男性が立っていた。
びっくりして1歩後ずさって多分今露骨に嫌な顔をしちゃってる…
いつもなれない男性と話すときはニコニコできなくて困ってしまうけど何故か反射的に…
頬を軽く手で緩めているとその人は少し不思議そうに尋ねてきた。
「あぁ、貴方が参謀総長のお連れ様で？私はジョーです。」
さっきも呼ばれてたけど参謀総長ってサボのことだよね？
「どうやら無理言って来てもらったそうですね…。どうかゆっくりなさってください。何も不自由はさせるなと指示されてますから。」
「いえ、そんな…。」
ろくに顔も見れないままぺこりと頭を下げるとでは、とジョーさんは食堂の奥のほうへと行ってしまった。
これは本当にどうにかしなきゃなぁ…ああいう人もいるのに無愛想に接することしか出来ないのは申し訳ない。
「あ！こんなところにいらっしゃったんですね！探しましたよ〜！参謀総長がお呼びです〜」
深いため息をついているとまたまた後ろから可愛らしい女の子が私を手招きしていた。
呼ばれても何も思い出せていないのにどうしたらいいんだろう。
少しブルーな気分で私はその子の後について行ったのだった。
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ロア(プロフ) - 米さん» 米さぁぁぁん(´:ω:`)ありがとうございます!! (2018年8月30日 20時) (
レス) id: 774ed563f3 (このIDを非表示/違反報告)
米(プロフ) - とても楽しく読ませてもらってます。活動、頑張って下さい！(*´-`) (2018年8月30日 18時) (レス) id: 3bb50071f4 (このIDを非表示/違反報告)
とう - 気持ち悪い。ていうかBL好きじゃないならわざわざ回答すんじゃねーよ。迷惑。 (2018年8月24日 8時) (レス) id: 54b9eb9af8 (このIDを非表示/違反報告)
ロア＊ONE PIECE同盟(プロフ) - ちょこさん» そんな...！めちゃくそ嬉しいですありがとうございます(*ﾟｰﾟ*) (2018年8月12日 14時) (レス) id: 774ed563f3 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ(プロフ) - はわぁ…！めちゃくちゃ好きで、最初から最新話まで一気読みしてました…次の展開も楽しみにしてます！ (2018年8月11日 17時) (レス) id: 66aa572f7c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ロア | 作成日時：2018年6月30日 17時
