Episode 16 ページ17
私はしばらくして足を止めた。
随分夢中で走ったらしくいつの間にか息は上がり、見回しても全く知らない入り組んだ道に入り込んでしまっていた。
火照り出した体に血が巡り逆に頭が冷えていくように感じた。
息が落ち着くとともに涙が止まり、冷静にさっきのことを思い出せるようにもなっていた。
…どうしてサボは私の前で電話したんだろう。
そして、1人ハッとした。
もしかして、さっきのパートナーさんは奥さんじゃない？
私の、早とちり？
仕事の、パートナーかもしれない…
よく考えるとさっきの会話も仕事パートナーとしてと言うより…姉と弟のような感じではあったけど全然おかしくはない！聞こえなかったけどサボはあのあとまだ何か言ってたし…
早とちりで勝手に怒ってサボを置いてきた私。
ものすごく失礼なだし、なんにも考えてなかった…
サボに謝ろう。なんて最低なんだ私…
自分に対する反省と後悔と恥ずかしさが一気に襲ってきた。
そして私は頬に零れていた涙を拭い、Uターンして今走ってきた見知らぬ道を戻ろうとしたそのときだった。
急に嫌な空気が私を包み、
「船長！あいつ上玉ですぜ！」
「なら、連れて来い」
という二人の男の声が追ってきた。
その声に振り向いたその瞬間。
鈍い音が路地に響き、その音で頭に激痛が走った私は膝をついた。音が頭を揺さぶるような痛みで感覚が痛み以外の麻痺していくのがわかる。
そして、ぼんやりする視界の中 近づいて来たのは大きな黒いふたつの影だった。
嫌だ…やめて、近づかないで…
願いは虚しく、すぐそこまで迫った右の影が
「こんなところで1人で泣いてるなんてどうせ彼氏に振られたりでもしたんですよ！俺らに狙われても仕方ねぇ！」と下卑な笑い声と何かを出した。
そして右の影の半歩後ろ左の影がさらに近づいて「しかし、これは高く売れそうだ」と私をそのなにかに入れた。
「 」
入れられた暗く茶色いなにかの中で私は小さくサボの名前を呼んだ。
さっき私が置いてきて、酷いことをしたのに今私の頭は痛みとサボでいっぱいだった。
でも、ぐらりと宙に浮く感覚とともに私の意識は深く、深く沈んでいった。
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ロア(プロフ) - 米さん» 米さぁぁぁん(´:ω:`)ありがとうございます!! (2018年8月30日 20時) (
レス) id: 774ed563f3 (このIDを非表示/違反報告)
米(プロフ) - とても楽しく読ませてもらってます。活動、頑張って下さい！(*´-`) (2018年8月30日 18時) (レス) id: 3bb50071f4 (このIDを非表示/違反報告)
とう - 気持ち悪い。ていうかBL好きじゃないならわざわざ回答すんじゃねーよ。迷惑。 (2018年8月24日 8時) (レス) id: 54b9eb9af8 (このIDを非表示/違反報告)
ロア＊ONE PIECE同盟(プロフ) - ちょこさん» そんな...！めちゃくそ嬉しいですありがとうございます(*ﾟｰﾟ*) (2018年8月12日 14時) (レス) id: 774ed563f3 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ(プロフ) - はわぁ…！めちゃくちゃ好きで、最初から最新話まで一気読みしてました…次の展開も楽しみにしてます！ (2018年8月11日 17時) (レス) id: 66aa572f7c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ロア | 作成日時：2018年6月30日 17時
