【クロノスタシス】ロボしにグドモ ページ1
元気が私の前で消えた。
私より永くないのは知っていた。
知っていたけど、知らなかった。
ーーーー何万年と歩いてきた。
ーーーーー何万年と生きてきた。
独りで。
荒廃した日。
もう無理だ。
万物の王アザトースを起こしてしまおう。
終わりにしてしまおう。
だけど、やっぱり願ってしまう。
『今日が最高の日になればいい』と。
でも、それは願いより''期待"だった。
だから、元気に会ったときすごい嬉しかった。
『あぁ、まだ期待をしてもいいんだ』
大変なこともあった、苦しいこともあった。
けれど、刺激があってそれも楽しかった。
元気となら、また、何万年と歩いて行ける。
ーーーーー元気は元々人間なのに。
私は、馬鹿だった。
1日1日が『永遠だと』
でも、今はわかる。
そう思えるように元気がしてくれたんだ。
「元気ぃ、なんでぇ〜？」
「私まだ、一緒に、元気の故郷行ってないよぉ」
あぁ、冷たいのに、
まだ、暖かく感じてしまう。
私の中では、「ひーちゃん？どーした？」
心配してくれるアナタの声が聞こえる。
あぁ、アナタなんて簡単に壊れてしまうってわかっていたはずなのに。
元気が消えて、どれくらい経っただろう。
石の隙間から覗く光を見る。
そこには、さっき元気と見たままの景色があった
ーーー元気といたから早く感じた
1秒1分1時間1日
けれどそれは"元気"とだからでーーーーーーーー
「私だけじゃ、ダメだよ『元気』」
アナタがいない世界は、全てがゆっくりだった。
だけれど、願ってしまう。
アナタといた世界に、
アナタが生きた世界に、
アナタにまた逢えたらこう言おう。
「おはよう、元気」
それが言えるまで願おう。
『今日が最高の日になればいい』
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
凄く淡い御本家様【クトゥルフ神話TRPG】ロボロ×しにがみで「Good morning ALL」
続く
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作者名：レンギョウ | 作成日時：2022年8月24日 1時
