21話 ページ21
宮「Aさん?なんか暗いけど大丈夫?具合悪い?」
「えっ?いや、何でもないですよ、普通に元気ですよ?」
宮「もしかして、翔太になんか言われた?」
「そ、そ、そんな事ないですよ、話してて面白かったんですし」
この時にまた、少し彼の言っていた「好きなのかな?」の言葉を思い出してしまい、ちょっと顔が赤くなり、取り乱してしまった。
そもそも実際私は、人付き合いがいい方ではなく、初対面でそこまで気にせずに、笑顔で話が出来ないが、生徒会の書記をやるうちに、自然と出来るようになってきた。
宮「そう…。それはよかったよ。」
そう言う彼の表情は少し曇っているようだった。
向「お取り込み中すいません、もうチーム分け終わったんで、そろそろゲーム始めません?」
宮「ちょ、いつの間にチーム分けやってたの」
向「ついさっきやっててん。そんでお2人さん話してて、話聞いてなかったんやで。舘さんのチームはAね。試合は俺らが先にやるから、点数つけてーや?」
それだけ言い残すと彼はコートの方に戻っていった。
いつもは、沈黙すること無く、宮舘さんが話してくれるのに、さっきの件もあってか、一切話してくれなくなった。
この空気感が耐えれずに、話しかけてみようとするが、何から話しかけたらいいのかわからない。
そう言えば、ずっと自分から話しかけること無かったな…
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作者名:まど | 作成日時:2021年10月12日 1時