第29話 ページ32
『ですが……私は逆に生かしておくべきなのでは無いかと考えました。』
御「それはどういうことか詳しく教えてくれるかい?」
『はい。その鬼……いや、禰豆子ちゃんは2年間もの間人を食らっていないと、にちか様とひなき様は仰いました。私だけでは無いと思いますが、そんな話を今まで聞いた事がありません。
彼女は人間を喰らう代わりとして、何かで補っているのだと思います。そして…今までに居なかった鬼だとすると、無惨が目をつけるかもしれません。』
無「……無惨……」
御「なるほど。禰豆子が無惨の標的になるかもしれない。だからまだもう少し時間を置いた方がいい。そういう事かな?」
『はい!そうです。もしその間に彼女が人間を喰らった場合、私も切腹致します。なので、どうか彼女を殺すのは止めて頂けませんか』
不「……御館様。証明しますよ俺が!鬼というモノの醜さを!」
炭「やめろぉぉ!!」
『ちょっ、不死川さん!?私の話聞いてたんですか…』
自分自身の腕を切りつけた不死川さんは
禰豆子ちゃんの前に差し出した。
だが、喰らいつかなかった、
ひなき「鬼の女の子は2度不死川様に腕を差し出されましたが、そっぽを向きました。」
御「ではこれで、禰豆子が人を襲わない事が証明出来たね。」
不「……ッチ」
御「炭治郎、それでもまだ禰豆子のことを快く思わない者もいるだろう。証明しなければならない。これから炭治郎と禰豆子が鬼殺隊として戦えること、役に立てること。十二鬼月を倒しておいで。」
炭「……はいっ!」
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作者名:葉月 | 作成日時:2021年8月3日 21時