熱き心，炎火の下で (ページ18)

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第16話ページ18

交渉が成功したため、中に上がらせてもらった。

こんな真昼間なのに何故かどんよりとした
重たい空気が漂っている

田中さん｢翔太は……翔太は！3日前,当然居なくなりました。あの子のことだから、家出では無いと思うんです……｣

『なるほど……3日前ですね。では、失礼かもしれませんがご年齢は？』

田中さん｢…本当なら,今日で8歳になります｣

『……分かりました。3日前,翔太君が居なくなる直前,息子さんは何をされていたかご存知でしょうか？』

田中さん｢確か……山奥に綺麗な花が咲いているからと言って私の為に摘んで来ると言っていました。｣

『 3日前, 山奥 ,子供 ……田中さん。
ありがとうございます。十分な情報が手に入りました。私たちが必ず息子さんを見つけ出します。』

田中さん｢そ、それは本当ですか…！？息子を、探して頂けるんですか…！？｣

『はい。それが仕事なので(ﾆｺ)』

田中さん｢うっ……うっ……ありがとうございます…！本当に、ありがとうございます…！
どうか、息子をよろしくお願いします！｣

『いえ！では、もうそろそろお暇させて頂きますね！こちらこそありがとうございました。』

ぺこりと頭を下げて,
私たちは田中さんの家を出た

『冨岡さん！情報これだけあれば十分ですよね。
とりあえず日が暮れてきたら゛山゛へ向かいましょう。もしかしたら翔太君以外の子供達も
居るかもしれない。』

冨｢あぁ、そうだな。……だがそれまでに時間が
結構あるが……｣

『んー、じゃあ遅めの昼ご飯とかどうですか！』

冨｢……!!あぁ、俺は別にいい｣

『じゃあ決まりですね！何か食べたい物とかあります？』

冨｢……鮭大根。｣

『しゃ、鮭大根、、ごめんなさい冨岡さん。
この辺りに鮭大根のお店は無さそうです……』

冨｢(そうか…それなら仕方ないな。だが俺はAと2人で食べられるのなら,なんでもいい。)……｣

『……はっ！また無言に…！そんなにショックでしたか…！？』

冨｢……？｣

『まぁ、そんな気を落とさずに！あ！あそこに蕎麦屋さんありますよ！あそこ行きましょう！』

冨｢……(ｺｸﾘ)｣