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それは、つかの間の休息だった。







長い間放置していた大貴とのやり取りが再開した。







最近はバイトで忙しい。

次の休みはいつ?

じゃあご飯食べに行こ。






なんの色もなかった毎日が少しずつ色付いていくような気がしたのも気のせいだった。


ブルル、っと震える携帯に目を落とす















慧<今日夜暇になった。会える?>

A<大丈夫だよ。家行けばいい?>






無意識にそう返してしまう自分を恨んだ。

傷つくのは分かりきっているのに何かされるのが怖くて、断れなくて結局言いなりになってしまうのが嫌でたまらなかった。





A「(あの時大貴に助けてもらえばなんか変わってたかな)」






いつまでもずるいことを考える自分

何もかもどうでも良くなった時、気がついたら自分は慧の家の前に立っていた。







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慧「久しぶり〜」



オフモード特有の気怠そうな雰囲気で彼は部屋に迎え入れた。




約二週間ぶりに会うし、慧の家は一ヶ月ぐらい来てない。

何しろ、行為だけの時はホテルで十分というのが彼の考えだから。










洗面台に置かれた見たことない新しい歯ブラシ、明らかに慧のものじゃない可愛いコップ。

わざとかよ、と思うくらい詰めが甘い慧のことがおかしいとすら思えた。





悲しいとかいう感情を通り過ぎて、自嘲気味になっていたんだと思う。






慧「晩飯食った?」

A「うん。お構いなく。」





テーブルの脇にあったゴミ箱も、ベッドの横に移動していた。







慧「お酒でも飲む?お酒弱いAの為にチューハイも買っておいたけど」

A「ほんと?一個もらおうかな」

慧「はいこれ。もも味好きだったよね?」







ありがとう。と言って受け取った。

残念でした。好きなのは白いサワー味。









慧「大学どう〜?上手くいってんの?」

A「う〜んなんとか。」

慧「またなんかあったら言ってよ。相談に乗るから」






好きな人のお酒の好みすら忘れてしまうくらい、彼はほかの女に夢中だったのだと思うの涙が出そうだったけど

お酒の力で、今は何でもよかった







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SERI - とても面白いです!(* ´ ▽ ` *) ピンクシーン、楽しみです笑← これからも頑張って下さい!楽しみにしてます! (2018年1月20日 0時) (レス) id: 2b397c4434 (このIDを非表示/違反報告)
由依 - 新作おめでとうございます。しょくぱんさんの作品を読めて幸せです(*≧∀≦*)伊野尾君が浮気,有岡君の優しさなどでドキドキしております☆頑張ってください(o^^o) (2018年1月18日 20時) (レス) id: 0583577ad2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:しょくぱん | 作成日時:2018年1月18日 19時

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