第72話 ページ30
撫子を連れて、別場所へと赴く煉獄たち。
杏寿「さて、これから真剣の扱い方を教えるわけだが……
日輪刀はトリオンで出来た孤月とは違い、かなり重さがある。慣れるまでには時間がかかるとは思うが…そこは撫子次第だ。
また、これは人を殺めることも出来るものだ。
自分の一振で、多くのものを守れるように、命を預かっていることを忘れぬように。
お前なら大丈夫だろう。」
撫子「……日輪刀を持った時から、覚悟はしております。
ご指導ご鞭撻のほど、お願いします。師範」
杏寿「あぁ、これから頑張っていこう。」
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撫子と煉獄が話している時、宇髄と冨岡も会話をしていた。(傍から見たら異様でしかない←)
宇髄「……撫子が日輪刀を持つと、つい昨日のように思い出すんだよな……
藤香のことを。笑顔で俺たちに話しかけてくれて、真剣に怒ってくれて……」
冨岡「……俺や不死川は、死に目に逢えていないが、俺たちを看取ってくれた。
自分の事のように泣いてくれて、『生きてくれて、ありがとう』と言ってくれた。
あいつのおかげで、余生が楽しかったと思う。」
彼らの表情は今にでも泣きそうなくらい、寂しげな顔だった。
宇髄「……撫子が持ってる日輪刀まで、藤香と同じなんだもんなぁ、感慨深いよ」
冨岡は宇髄に質問をした。
冨岡「……あいつの最期は……お前が看取ったのだろう。」
宇髄「……」
鬼殺隊の柱の中で、唯一痣を出していないのは大怪我により柱から離脱した宇髄天元、そしてほかの柱が不在の時に全地域の鬼を狩っていた、無限城戦に立ち会っていない三雲藤香のみ。
天寿を全う出来たのはこの2人しか居ないと考えた冨岡は、思い切って聞いてみたのだ。
宇髄「……あぁ、俺があいつを看取ったよ。
あいつは、心労がたたって、若くして亡くなったよ。
逝く最後まで、鬼殺隊のことを思っていたし、家族の事も思っていた。
あいつは言ってたよ……唯一の心残りは……
皆を救えなかったこと、ただそれだけを悔やんでた。」
宇髄は藤香の最期を思い出していた。
《天元くん、私……杏寿郎も蜜璃ちゃんも……しのぶちゃん、無一郎くん、玄弥くん、小芭内も……みんな助けられなかった……
それだけが本当に悔しい……
来世では、みんなに笑顔で、平和になった世の中で過ごして欲しい。
それを私は見守りたい……贅沢な願いかな……？》
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リン - すっごい面白いです!!更新頑張ってください。 (2022年3月29日 20時) (
レス) id: eed394cd10 (このIDを非表示/違反報告)
チーズ - とても面白いです！！更新期待してます。 (2022年3月22日 21時) (レス) @page27 id: 4673827fe0 (このIDを非表示/違反報告)
さく - おもしろいです!早く続き見たいです、更新頑張ってください!! (2021年10月30日 16時) (レス) @page14 id: 0ddb5a2ff2 (このIDを非表示/違反報告)
katue(プロフ) - 続きを楽しみにしてます。 (2021年10月8日 12時) (レス) @page9 id: b112afe4a1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：千桜 | 作成日時：2021年2月16日 0時
