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第67話 ページ25

杏寿「……歴史に語られることのない、鬼殺隊 隊士の最後だ。

誰に褒められる事も、称えられることもない。

そんな俺たちの活動は、後々のこの世界で生かされている。」

修「……でも、なんで藤香さんが撫子に繋がるんですか?

あいつは前世どころか、呼吸についても杏寿郎兄さんが進めてから、初めて知った。

そんなアイツが……」

杏寿「確かに、撫子には記憶が無い。

でも、あいつは顔立ちが似ているのもそうだが、癖、仕草あらゆるものがあいつと同じだ。

生まれた日も、時間も、天気も同じ。
これは、撫子が後に残した【藤香ノ記憶】に記載されている。」

煉獄が取り出したのは、かなり傷んだ昔の書物。
ほつれ、破れているが文字はしっかりと読める。

千佳「……これは??」

杏寿「【藤香ノ記憶】、鬼殺隊が解散となり、彼女が生きた証が書いてあるものだ。

ここには、五月二十五日 朝方 六時十八分、三雲 藤香生誕。この日は藤の花が満開に咲いていた。と記載されている。

修と撫子が生まれたのも、この時間でこの藤の花が咲いていた時だ。」

修はハッとした顔で、思い出していた。

修「母さんが言っていた、俺たちが生まれたのが忘れもしない藤の花が咲き乱れる時だったって……」

杏寿「そんな偶然が何度も起きるなんて、有り得ない。」

修達は煉獄の言う理由が納得のいくもので、各々納得していた。

だが、修はまだ納得出来ていないところがある様子だ。

修「撫子が、僕たちの祖先…三雲 藤香という人なら、もっと決定的な証拠があるのではないんですか?」

煉獄は目を閉じ、少し悲しい笑顔を浮かべた。

杏寿「……確かに、そうだな。修の言う通りだ。

その証拠は今日、明らかになるというのが正しいな。」

千佳「……今日ですか?」

杏寿「……鬼殺隊の柱と継子のみ持つことが許される刀……日輪刀が今日届く。

その刀が藤香同じ色、模様ならば同じと言えよう。
現に俺も前世と同じ色・模様だった。」

空閑「……嘘は言ってないね。真実だ。」

修は息を飲む。ここまで、空閑は全て煉獄の言っている内容が嘘だと一言も言っていないのだ。

杏寿「雨取少女は言ったな。

なぜ、前世と同じ名前では無いのかと。
この【藤香ノ記憶】に気になる一文があった。」


《筆者と同じ藤香という名を今後、つけることは辞めるように。

私と同じ道を歩ませる訳には行かない》

杏寿「このような一文があった。」

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リン - すっごい面白いです!!更新頑張ってください。 (2022年3月29日 20時) (レス) id: eed394cd10 (このIDを非表示/違反報告)
チーズ - とても面白いです!!更新期待してます。 (2022年3月22日 21時) (レス) @page27 id: 4673827fe0 (このIDを非表示/違反報告)
さく - おもしろいです!早く続き見たいです、更新頑張ってください!! (2021年10月30日 16時) (レス) @page14 id: 0ddb5a2ff2 (このIDを非表示/違反報告)
katue(プロフ) - 続きを楽しみにしてます。 (2021年10月8日 12時) (レス) @page9 id: b112afe4a1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:千桜 | 作成日時:2021年2月16日 0時

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