第65話 ページ23
杏寿「あれほど怒りを顕にした藤香は生涯で初めてだ。」
千佳「藤香さんって、どんな人だったんですか?」
千佳の素朴な疑問に煉獄は愛おしそうに、語った。
杏寿「……藤香は、優しく家族思いで……
笑顔がとても似合う女性だ。
芯が強く、自分の決めたことは絶対曲げず、最後までやり通す。
そんな美しい女性だった……」
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猗窩座との戦いも、佳境を迎えていた。
藤香は自身であみ出した「藤火の呼吸」を繰り出し、猗窩座を倒そうとしていた。
猗窩座「(この女……!!明らかに杏寿郎より強い!!
このままでは、俺がやられる……!!)」
猗窩座には少なからず、焦りがあったと俺は思う。
藤香は刀を構え、猗窩座に向かい、決着をつけようとしていた。
藤香「藤火の呼吸 奥義……地獄 藤炎 狂い咲き!!」
藤火の呼吸は奥義含め6つの型から構成されている。
奥義 藤炎 狂い咲きは、藤香が生前見た季節外れの藤の花を見た事から、作られたものだ。
俺の扱う炎の呼吸の奥義 煉獄を元にして作ったと言っていた。
大きな面積の地面を抉り、的に大きなダメージを与える。そんな技に、藤香の藤の呼吸を組み合わせることによって、より大きなダメージを与える。
斬撃を繰り出す際の刀から、藤の花が狂うように咲き乱れる様から、この技の名前が付けられた。
花の苦手とする炎の中に藤が乱れるように、狂うように咲き乱れる。そんな技だった。
俺の死に際に美しい型を見ることが出来た。
そう思っていた。
藤香の繰り出した奥義は猗窩座に大きなダメージが入っていた。
首の半分まで、斬れていたが、あと少しのところで猗窩座は朝日から逃げように去っていった。
竈門少年が追い打ちをかけるように、日輪刀を投げた。
そして、彼は猗窩座に向かって、叫んだ。
炭治「逃げるな卑怯者!!逃げるなァ!!
いつだって鬼殺隊はお前らに有利な夜の闇の中で戦ってるんだ!!
生身の人間がだ!!
傷だって簡単に塞がらない!!
失った手足が戻ることもない!!
逃げるな馬鹿野郎!!馬鹿野郎!卑怯者!!
お前なんかより煉獄さんの方がずっと凄いんだ!!強いんだ!!
煉獄さんは負けてない!!
誰も死なせなかった!!
戦い抜いた!!守り抜いた!!
お前の負けだ!!
煉獄さんの勝ちだ!!!」
竈門少年は泣きながら、大声で、叫んでいた。
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リン - すっごい面白いです!!更新頑張ってください。 (2022年3月29日 20時) (レス) id: eed394cd10 (このIDを非表示/違反報告)
チーズ - とても面白いです!!更新期待してます。 (2022年3月22日 21時) (レス) @page27 id: 4673827fe0 (このIDを非表示/違反報告)
さく - おもしろいです!早く続き見たいです、更新頑張ってください!! (2021年10月30日 16時) (レス) @page14 id: 0ddb5a2ff2 (このIDを非表示/違反報告)
katue(プロフ) - 続きを楽しみにしてます。 (2021年10月8日 12時) (レス) @page9 id: b112afe4a1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:千桜 | 作成日時:2021年2月16日 0時