only one ＿＿＿＿＿red

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そっとドアを閉めた。









家まで全速力で走って帰る。



物置から


キャリーバッグを引っ張りだす。





必要最低限の物だけ


詰め込んで家を飛び出した。









あれから一年＿＿＿＿＿


私は今東京にいます。




少し古めのアパートで


一人暮らしです。






大毅のことは１日たりとも


忘れたことはない。






＿＿＿＿＿会いたい








この気持ちはやっぱり変わらない。



まだまだ


全然好きが消えないよ、



最初は



ずっとずっと泣いてばかりで


ご飯すら喉を通らなかった。




でも

今は1人のファンとして


大毅を見守ることにした。






あー大毅は今頃 何してるんだろ。




ちゃんとご飯食べてるのかな






＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿






｢いらっしゃいませ〜｣




現在お金のない私は


時給の高い表参道のカフェで


働いている。








｢今日はお昼に


日テレの番組のロケの方が来るので


しっかりいつも通りお願いします｣







｢｢はーい｣｣








日テレ番組かぁ………




ヒルナンデス とか……？？




え




確かヒルナンデスって




照史くんと淳太くんだよね！？




うそ……





｢ほら、ぼーっとしちゃだめ！Aちゃん！


来たよっ！！ヒルナンデスさんだ！！｣




｢………………ぅそ｣





そこには



淳太くん や 水卜アナウンサーとか

その他

ゾロゾロ。






照史くんはいなかったが


淳太くんが目の前にいる。






バレないかな……




でも一年前の人何か覚えていないか







｢あの〜ここのオススメってまだありますか？？｣





あっ



懐かしい声。




全然、変わってない淳太くんの声に


昔を思い出す。




また……大毅がでてきた、、





うわ、泣きそう









｢…………あっ大丈夫ですか？？｣






｢……わっあの、大丈夫です。すいません｣




やばい、ぼーっとしてた、、


周りの人にも私を見ている。






｢…………ぇ｣




淳太くんのその言葉は聞こえなかったように



帽子で顔隠し、キッチンへ逃げた。









あの後、ほかの店員さんに


怒られた。






芸能人きたからってアタフタしないの




って言われた言葉が



ずっと心に残ってる。






芸能人か…………




すごく遠くなった感じ。

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