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友達と遊びに行った帰り道____
のんちゃんの部屋に帰るには
階段かエレベーターを使わないと帰れない。
最近はちょっとダイエットしようかなって
階段を使っている……
けど、
「…………さすがにこのヒールじゃ無理かぁ」
5センチのヒールで
階段はきついから
エレベーターを使うことにした。
あたしがエレベーターに乗り込むと
後ろから
「すいません〜」
って声がした。
誰か乗るのかな?
ドアを開けておくと
黒い短髪の人が乗ってくる。
そのまましんみりとした空気の中
エレベーターは上がってゆく。
のんちゃんの部屋がある階に
着くとその人も降りる。
早く部屋に帰ろうと思って
足早にのんちゃんの部屋へ向かう。
「……A」
ふと足が止まってしまう。
え、
幻聴?
この声を知っている。
だから怖くて後ろを向けない。
「……久しぶりやな」
「…………」
そんないきなり話せるわけないじゃん。
_____思い出すだけで
目が涙ぐむ。
「……俺のほう、見て?」
「…………み、れない」
怖くて表情なんて見れないし
今自分がどんな表情してるのかもわからない。
「……向けよ」
「…………今更、向けないもん。
全部大毅のせいだよ、」
「……なんで?」
「薫さんとお幸せに」
止まっていた足をまた動かす。
大毅なんてもう知らない_____
知らないもん。
「……っ」
いきなり
後ろからグッと手首を引かれ
後ろに引き寄せられる。
そして、甘噛みのようなキスが降ってくる。
なかなか息を吸わせてくれなくて
やっと酸素が入ってくると思うと
また塞がれる。
「……っ……っ……さいあく、」
呼吸がだんだん乱れていく。
「…………好き」
じっと瞳を見つめられる。
あたしはふいに視線を逸らした。
好きって大毅に言われて
すごく嬉しいはずなのに
なぜか何も言い返せない。
「……今更、遅いから
ごめん……」
「……望が好きなん?」
何も言えなくなる。
あたし好きなの?のんちゃんが?
「……大毅だって薫さんがいるじゃん」
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Rize(プロフ) - ♪さん» 遅くなってしまい申し訳ございません!!リクエスト大丈夫ですよ!笑 (2016年8月24日 16時) (レス) id: fe2f264b3d (このIDを非表示/違反報告)
♪ - アカンいただきましたって(爆笑)更新されていてテンションUPです。あ、質問なんですけどリクエストとかって、大丈夫ですか?無理だったらいいんですけど、それが気になりました。すみませんこんなに長くて・・・。更新頑張って下さい。応援してます。 (2016年8月7日 15時) (レス) id: bb93fcb95f (このIDを非表示/違反報告)
Rize(プロフ) - ♪さん» ♪さんありがとうございます!!アカンいただきました! (2016年7月30日 18時) (レス) id: fe2f264b3d (このIDを非表示/違反報告)
Rize(プロフ) - リトグリモ☆さん» リトグリモ☆さんありがとうございますっ!!これからも応援よろしくお願いします!! (2016年7月30日 18時) (レス) id: fe2f264b3d (このIDを非表示/違反報告)
♪ - アカーーーーーーーーーーーン!!!!!この小説超面白い!!!更新が楽しみです。頑張って下さい。 (2016年7月30日 13時) (レス) id: bb93fcb95f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Rize | 作者ホームページ:http://j.west_purin
作成日時:2016年7月7日 19時