only one ＿＿＿＿＿red

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｢ただいまー



＿＿＿＿＿って何でしげおんねん！！！｣






｢望 おかえり〜！


いや、望の彼女誰かなぁって思って探してたところ｣







｢は！？


いねーから！！！｣









やっとのんちゃん帰ってきた＿＿＿＿＿




｢んじゃぁ、しげ帰ろか俺達


俺も帰るからお前帰れ｣



｢えーーー｣




｢今度ラーメンおごったるから｣



｢うん！帰る！｣





ラーメン やっぱ、好きだね大毅。





あたしもラーメン食べたい〜｢うわぁ！｣





急に上から鞄が落ちてきた＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿。









｢……ん、なんか今聞こえへんかった？｣




｢いや、しげの気のせいやろ｣




｢俺聞こえへんかったもん｣




｢でも、今何か聞こえた｣







部屋中を見渡し始める 大毅。








やばい。どしよ。







｢はーいしげ帰るよ！！


じゃあ、また明日な 望！！｣






淳太くんが無理やり

連れて帰った＿＿＿＿＿。









｢ぷはぁーーーー｣




大毅は帰ったし押入れから勢いよく飛び出す。









｢お前そんなとこ隠れてたん！？｣




｢まあね……淳太くんのおかげで助かった……｣




｢淳太くんナイスやな

ほんま呼んどいて良かったわ｣




｢うん……｣







｢ご飯、食べよっか｣





｢うん｣






もう少し長く


大毅の声を聞いていたかった



なんて のんちゃんには







言えない＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿








全然、忘れてない。






忘れようとしてるんじゃなくて


思いだしている気がする。









｢……いま、何 考えてる？ ｣





後ろからぎゅっと抱きしめられる。






背の高いのんちゃんに抱きしめられると

体がすっぽり包まれてしまう。






｢……しげのこと 考えてた？｣









考えていたことを簡単に当てられる。





｢……ちがうよ……｣






｢……嘘下手くそやなほんま｣




ふふっと切なそうに笑うのんちゃんに

とても申し訳ない気持ちでいっぱいになった。





｢……ごめんなさい｣






うつむくと




後ろから手が頬に添えられた。






そして

のんちゃんの方に顔を引き寄せられて




唇にキスされた。









そのキスは今までのキスの中で





一番 愛を感じた。




愛されてるってキスだけで


伝わった。









気づいたら涙がこぼれていた。

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