一方通行 ページ24
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気づけばヒロトの姿を探している。
これだから無意識というのは怖い。
午前の練習中も、ハーフタイムの休憩中も、午後の練習中も。
今日だってそうだ。ハーフタイム中に話しかけようとしてもいざとなると声がでない。
よくよく考えても、俺は自分から話しかけたことがないんじゃないか、と実感する。
あいつから話しかけてもらうことしかない。
これだからいつまで経っても進展しないんだろうな、と溜め息をつく。
｢…どうしたら俺から話しかけられるんだろうな、」
勇気の無さに思わず口に出る。
｢へー、誰に？」
背後から聞き慣れた声が聞こえ、即座に後ろを向く。
相手が誰であろうと、今のが聞こえていたのは醜態だ、かなり。
｢…今のは、聞こえなかったことにしてくれないか。」
相手が誰か分かり、半分懇願のようになってしまう。
｢え？無理無理。今のは聞き捨てならねーじゃんかよ、誰だよ、そのおめでたい相手は。」
さも面白いものを見た、とでも言うかのようにくすくすとヒロトは笑う。
再び溜め息をつく。
思わず、"お前のことだ"と言いかけて、危ないと自制する。
｢…別に、誰のことだって良いだろう。」
羞恥心から思わず顔をそむける。
するとヒロトが、駄目駄目、ここまでくると気になるじゃん、と肩を組んでくる。
(…本当に、そういう言動は控えてほしい、自制が効かなくなるだろ、)
と心の中で毒を吐く。
｢んで、誰だよ、その相手は。あんたの想い人は。」
ここまでくると、こいつは分かって言ってるんじゃないか、と突っ込みたくなる。
｢…本当に俺が言うと思うか。」
じと、と軽く睨み付けながら言う。これで諦めてくれると嬉しいのだが。
｢………教えてほしかったのによ、俺だけ特別に」
ちぇ、と悔しそうにヒロトはそう言う。だが諦めてはいないようだ。
"特別に"その言葉はかなりズルいと思う。
ぐ、と心の中で堪えつつも、教えられない、とだけ答える。
｢…まぁいいや。んで、相手はどーなんだよ、どんな感じ？進展は？」
さっき教えられないと言ったばかりなのに、目を輝かせながら興味津々な様子でそう聞いてくる。
｢…進展は…無いな。相手はかなり厄介だ。」
苦笑交じりにそう答える。
自分のことだとは思ってないだろうに。
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麻衣蘭(プロフ) - 李珠さん» 読んじゃったよ…！…あ、本当？ありがと〜♪後で私も申請するね！あ、可愛い…勿論！頑張ろっ、 (2019年12月16日 18時) (
レス) id: 59f2026080 (このIDを非表示/違反報告)
李珠(プロフ) - 読んだのか…ついに読んだのね…（遠い目）…あ、お気に入り作者に勝手に麻衣蘭ちゃんを入れさせてもらったよ！（てへ、）うん、お互い頑張ろっ（リリカちゃんのノリ） (2019年12月16日 18時) (レス) id: e0dcfda4a3 (このIDを非表示/違反報告)
麻衣蘭(プロフ) - す、素敵…語彙力がちょっと低下してきてるほど素敵…。すぐ読んじゃったよ…。やばい、うん、やばいです。…更新頑張ってね、でも無理は禁物！応援してるよ！李珠ちゃん、これからも宜しくね！ (2019年12月16日 18時) (レス) id: 59f2026080 (このIDを非表示/違反報告)
李珠(プロフ) - 分かる分かるよ、君だねっ（ｷﾘｯ←）あああありがとう！！！！Sもぎ頑張って良かったよ…！！ファン？私はもう君のファンだよぉぉぉ（うるさい）ありがとう…嘘でも嬉しいよ…明日から学校頑張れる…（） (2019年12月15日 20時) (レス) id: e0dcfda4a3 (このIDを非表示/違反報告)
葩経(プロフ) - 一応言っとくと『д』の人よ。読みましたよ！もうすでに夢中だよ。どうしよ、語彙力なさすぎて前の御方の感想パクリたくなる…。文才あるって凄い、なんかもう文武両道じゃん(←)決死の覚悟でファンになるよ、もうなってる気がするけど (2019年12月15日 20時) (レス) id: 43e7629a57 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：李珠 | 作成日時：2019年12月14日 20時
