頑張る理由（3） ページ19
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ヒロトはボールを蹴る足を止めて言った。
｢…まーな、自室に戻ってもやることなくてつまんねぇしな。」
ヒロトはそう言って再びボールを蹴り出した。
俺は口を開く。今は俺とヒロト二人だけしか居ない。俺の都合よく言えば、二人きり。
もうこの際聞いてしまえ、と衝動にかられる。
｢…お前は、何の為に頑張るんだ？…一体、誰の為に」
聞いてしまってから酷く後悔した。
"誰の為に"その答えを素直に言われたらきっともう顔を見ることすら出来ない。
思わず俯く。本音を聞きたい、という思いが半分、聞きたくない、という思いが半分。
俯いてる俺に、ヒロトはふ、と笑って言った。
｢誰の為に…ね、──ないしょ、」
予想外の答えに思わず顔を上げる。
｢……っ、」
ヒロトの笑った顔が目と鼻の先にあって、もう少しで触れてしまうんじゃないか、と思い後退りしてしまう。
そんな俺を構いもせず、ヒロトはじっと見つめてくる。
桃色の透き通った綺麗な瞳に見つめられると、自然と頬が赤く染まってしまう。
整ったその顔に、触れてみたい、とまで思ってしまう。
｢…近く、ないか」
耐えきれずにふいっ、と顔をそらしながら俺はそう言う。
｢へ？そう？悪い悪い、」
悪い、なんて言いつつも思ってないだろ、と心の中で思わず反論したくなるその言葉に、もう少しだけそのままでも、と言いたくなる思いを何とか自制する。
｢…誰の為に頑張ってるかは、ないしょ、」
ヒロトはもう一度、俺を見つめたままくす、と笑ってそう言う。
溜め息をつきながら思ってしまう。例え、それが他の人の為であっても。俺の妄想内だけだったとしても。
──お前の頑張る理由が、俺だったら良いのに。
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麻衣蘭(プロフ) - 李珠さん» 読んじゃったよ…！…あ、本当？ありがと〜♪後で私も申請するね！あ、可愛い…勿論！頑張ろっ、 (2019年12月16日 18時) (
レス) id: 59f2026080 (このIDを非表示/違反報告)
李珠(プロフ) - 読んだのか…ついに読んだのね…（遠い目）…あ、お気に入り作者に勝手に麻衣蘭ちゃんを入れさせてもらったよ！（てへ、）うん、お互い頑張ろっ（リリカちゃんのノリ） (2019年12月16日 18時) (レス) id: e0dcfda4a3 (このIDを非表示/違反報告)
麻衣蘭(プロフ) - す、素敵…語彙力がちょっと低下してきてるほど素敵…。すぐ読んじゃったよ…。やばい、うん、やばいです。…更新頑張ってね、でも無理は禁物！応援してるよ！李珠ちゃん、これからも宜しくね！ (2019年12月16日 18時) (レス) id: 59f2026080 (このIDを非表示/違反報告)
李珠(プロフ) - 分かる分かるよ、君だねっ（ｷﾘｯ←）あああありがとう！！！！Sもぎ頑張って良かったよ…！！ファン？私はもう君のファンだよぉぉぉ（うるさい）ありがとう…嘘でも嬉しいよ…明日から学校頑張れる…（） (2019年12月15日 20時) (レス) id: e0dcfda4a3 (このIDを非表示/違反報告)
葩経(プロフ) - 一応言っとくと『д』の人よ。読みましたよ！もうすでに夢中だよ。どうしよ、語彙力なさすぎて前の御方の感想パクリたくなる…。文才あるって凄い、なんかもう文武両道じゃん(←)決死の覚悟でファンになるよ、もうなってる気がするけど (2019年12月15日 20時) (レス) id: 43e7629a57 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：李珠 | 作成日時：2019年12月14日 20時
