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・
「気持ち悪いなんて知ってる、でも知念が好きなんだ。お願い、付き合って。」
お互いの視線がぶつかり合う。
知念が戸惑っているなんてすぐにわかった。
少し空いた空白の時間の中で、口を開いたのは知念だった。
知念「…えっ、本当に？ドッキリじゃなくて？」
「うん、」
目を見開いている、俺より小柄な彼は、
少し考えてから言葉を放った。
知念「僕、涼介が好き。それは恋愛対象なのかは、はっきりとわからない。でも、涼介にキュンと来るし、涼介以外でこんなにも大切な人ってそうそういないことに気づいたの。」
下を向いていた顔が、俺の方を向く。
『僕で良ければお願いします。』
・
始まりは、こんなに単純で、あっさりしていた。
そんな俺達は今、ハワイで2人旅行中。
知念「ねえ、涼介。」
「ん？」
知念「僕のどこが好き？」
「顔」
知念「言うと思った。笑」
「嘘、全部」
知念「涼介に隠してたことがあるんだ」
「え？」
知念「僕、本当はずっと涼介が好きだった。」
「え、どういうこと？」
知念「付き合った時、涼介に、恋愛対象なのかはわからないって言ったじゃん。」
「あー、うん」
知念「本当は、わかってた。嘘告かと疑ったからあやふやにしたの。」
「嘘告かと思ったのにOKはしてくれたんだ。」
知念「まあ、なんとなく。笑」
「俺も、大ちゃんに催促されてとっさに告白しちゃった。」
知念「何それ笑」
「俺あの後の3ヶ月くらいは知念が合わせてくれてるんじゃないかと。」
知念「3ヶ月くらいでやっとキスしたよね。」
「そこからお互い本気なことがわかったよね。笑」
知念「今も本気でしょ？」
「もちろん、」
知念「じゃあ…キスしてほしいな」
珍しくストレートな知念に驚いていたけれど。
ﾁｭｯ
そのキスはどんどん深くなって。
知念「涼介…したい。」
「…可愛すぎ。」
海がよく見えるホテルの一室。
海外で一夜を楽しむことなんて初めてだったけど
妖艶な知念の姿と蕩けそうな声に
俺は想いを再確認した。
これからも、ずっと。大好き。
[きっかけ] end.
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むみあ(プロフ) - うめこさん» コメントありがとうございます！ 嬉しいです！！ (2022年11月28日 13時) (
レス) id: 0e15872610 (このIDを非表示/違反報告)
うめこ(プロフ) - 色々読んでる中でむみあさんの作品はかなり好きな感じです (2022年10月13日 14時) (レス) id: f42fff5b4f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：むみあ | 作成日時：2021年3月15日 17時
