・ ページ7
・
「ありがとう…」
安心していると、
ｶﾞｼｬﾝ
と大きな音がして、電気が消えた。
「うわっ、」
山田「えっと…あ、携帯の電気つけよう」
「…どうしよう、本当に…」
不安で怯えている僕の手をぎゅっと握ってくれる
涼介。
どのくらい時間が経ったのかはわからないけど、
助けが来る気配も、電気がつく気配も無かった。
「…あ、警察に通報してみる？」
山田「こういうときって警察でいいのかな。」
「多分…！！」
山田「すみません、エレベーターが止まってしまって。コールセンターも応答なしなんです。助けてください。」
既に夜8時を回っていた。
『わかりました、10分程お待ちください』
待ってる間は、涼介と不安を和らげる為に
明日の撮影の話をしたり、涼介の肩に僕の
頭を乗せさせてもらったり。
…本当に、感謝しかないなあ。
ｶﾞﾁｬﾝ
『大丈夫ですか！？』
助けが来て、安心しすぎてしまったせいか涙目な僕。
一応マネージャーやメンバーにも連絡していたから、トークのメッセージがとんでもない量になっていた。
山田「事情も説明したし。帰ろっか、」
「うん。」
後の話によると、どうやら新しすぎて配線がちゃんとしてなかったとかどうとか曖昧な噂が流れてきた。
現在はショッピングモールは調整中で、調整が終わったらまた行こうね。って涼介と言ってる。
次は停電なんてごめんだな。笑
山田「ゲームしよっか。」
「じゃあ泊まって、涼介の家から仕事行くね」
山田「あいよ、」
ﾁｭｯ
僕はなんとなく、涼介の頬にキスしてみる。
思えば僕からのキスは久しぶりかも。
「あつ、ちょっと照れたでしょ？」
山田「急に何？？笑」
「僕、涼介いなかったら生きていけない。ってすっごく思ったの。」
山田「俺も知念いなかったら死んじゃう。」
「僕の場合は生活的にも無理だから。」
山田「ふふ、そうだな笑」
また涼介の家で映画見るのかって傍から見たら思われるかもしれないけど。
この普通の、何でもない時間が好きなんだよ。
あんな目に合ったからこそ。
より、何気ない日々を大事にしようって強く思った1日だった。
[吊り橋効果] end.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 78人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
むみあ(プロフ) - うめこさん» コメントありがとうございます！ 嬉しいです！！ (2022年11月28日 13時) (
レス) id: 0e15872610 (このIDを非表示/違反報告)
うめこ(プロフ) - 色々読んでる中でむみあさんの作品はかなり好きな感じです (2022年10月13日 14時) (レス) id: f42fff5b4f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：むみあ | 作成日時：2021年3月15日 17時
