吊り橋効果 ページ6
cn.
山田「なあ、新しくできたショッピングモール行こうよ」
「いいよ」
僕は珍しく外に出ようとしている涼介の誘いに乗って、先週オープンしたばかりのショッピングモールに行くことにした。
山田「今日ヒカといのちゃんのラジオじゃない？土曜の休みなんて珍しいし聞いてあげようかな。笑」
「随分上から目線だね笑」
山田「すみませんね。さ、着いたよ。」
「僕、時計買いたいの」
山田「まあ、まずはお腹空いたんで先食べましょうね」
平日だからか、空いていて意外と早く入れた。
久しぶりの外食に胸を打たれる。
「おいしい。」
山田「よかった。」
餃子を奢ってもらって大満足の僕は、涼介の大量の買い物に付き合った。
隣で歩いている涼介は、新品のピアスを揺らして、服が入った紙袋やら何やらを手に提げていた。
やっぱり外に出て遊ぶって素敵。
息抜きは大事だなぁ。
「もう5時だね」
山田「んー、明日は午後からだもんね、仕事」
「僕はお昼くらいにあるのよ」
山田「え、まじか」
他愛のない話をしながらエレベーターに乗って、駐車場のボタンを押した。
のが、間違いだった。
ﾋﾟﾀｯ
「え？」
ｶﾞﾀﾝ という音と共に、エレベーターが止まった。
あまりの衝撃に頭が真っ白になる。
山田「は、ちょっと、止まったけど」
「…なに、なに？」
山田「おい、やばくね？」
「電気はついてるよね…？」
山田「えっ、こういうときどうすんの」
僕の目の前にあるボタンを目で辿る。
「コールセンターは！！」
急すぎる出来事に頭が回らず。
それでも急いでコールセンターに電話をかける。
「もしもし！」
『現在、電話が繋がりません』
「えっ、どうすんの…」
僕たち、このままなの？
行き過ぎた考えってわかってるけど。
僕は暗く考えすぎてしまって
その場にしゃがみこむと、顔をうずめた。
山田「知念？」
「…ううん」
すると、涼介もしゃがみこんできたから
何かと思って横を見ると、僕を覆うようにして
抱きついてきた。
こんな時でも涼介の横顔がかっこいいな
って思って、更に好きになってしまう僕は
場違いなんだろうけど許してほしい。
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むみあ(プロフ) - うめこさん» コメントありがとうございます！ 嬉しいです！！ (2022年11月28日 13時) (
レス) id: 0e15872610 (このIDを非表示/違反報告)
うめこ(プロフ) - 色々読んでる中でむみあさんの作品はかなり好きな感じです (2022年10月13日 14時) (レス) id: f42fff5b4f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：むみあ | 作成日時：2021年3月15日 17時
