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ep.9 ページ12

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『...ほんまモンの馬鹿、って居るんやな...』

剣「御前も俺の事を馬鹿、というか。___初対面で馬鹿と言われるのは生簀かない。」

『お、生簀かない、何て言葉は知っとるんやね。大天才やん、』

剣「当たり前だ、脳内でPDCAを回し、常に酸素を行き届かせているから...ってコレ使い方合ってる?」

『んにゃ、多分間違っとる気ぃする。』

剣「そうか。まあ俺の事を天才と言った御前は許す。懐が100万海里は深い俺だ。
____だが、其処の奴は許さん。」





如何やら初見で【馬鹿】と罵倒されるのが彼の地雷だったらしい。つい先程まで其の言葉を流暢に話していた紫君と白君に標的を再度移し、圧倒的なドリブルスピードで必死に2人に食らい付く。
案外良えセンスしてはるわ、ってね。此の空間に来て些か退屈していた熱気が再度自分の中に沸沸と湧き上がる感覚。嗚呼、サッカーはこうでなくちゃ。

逃げ回る2人に対し、バランスを崩さずシュートモーションに入る。





_





剣「実るほど 頭を垂れる、イナゴ(・・・)かな」

『(其処は 稲穂やろ、)』





そんな聞こえもしないツッコミを他所に急激に曲がるシュートが紫君、と思いきや後ろの白君の顔面にドストライク。良えシュートの性能もしとる、眼鏡君基斬鉄君も何や鬼畜な脳持っとるやんけ。

流石の顔面シュートは痛いやろなあ...何てあくまでも他人事の様に傍観。綺麗な顔に傷を付けられたのは少々揺れ動く感情だが斬鉄君は確り当てれて清々しい顔付きか。モニターに視線を移せば名前とイラストが変わり【凪 誠士郎】と彼の名前が浮かぶが御構い無し、取り敢えず鬼等関係無く横に伸びた儘の彼に手を差し伸べる。





『...取り敢えず、白君大丈夫?整った顔に傷が付いて僕的には少し悲しいんやけど、』

凪「____うわあ、女神様みたい。俺は大丈夫、有難うね、」





僕の手を取れば起き上がりつつ、独特のオーラと覇気を放つ凪君。少々黒くも見えそうな、そして其の黒に呑まれてしまいそうな雰囲気は周りも感じ取って居る様子。先程までの少々怠惰な様子は微塵も見せない彼はどんなプレーを魅せてくれるんだ、とソワソワした刹那、

ボールを放り、再度座り込んだ。





凪「じゃあ何もしない。このまま俺が負けて帰る





_




_




_





此処にはキャラクター濃い奴しか居らんのか?僕の事を女神様だと言い放った彼は、想像の遥か上の言動をし、僕の関西魂に再度火を付ける。





『....なんっっっでやねん!!!

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あさき(プロフ) - かわいい男主の作品とっても好きなので最高です!!(?) (4月27日 12時) (レス) @page14 id: 2e9509526a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:tsumu. | 作成日時:2024年4月14日 22時

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