まiしろ�� 7 ページ24
「僕さ、Aとずっと一緒にいたいんだ、でも、人間の女なんていつか裏切るに決まってる、だからこうやって繋ぎ止めないと」
繋いだ手に力が込められる
こんな状況でさえ、可愛いなんて思ってしまう私は確実におかしい
そんな考えを散らすように、だったらなんて殺そうとしたの、と、なるべく冷たい声で尋ねる
「それは、さっきごめんって言ったじゃん、酔ってたから、生きてるAが裏切るなら、死ねば裏切らないよなぁって突っ走っちゃった」
照れたようにそう言うましろは、私と目を合わせにくいのか目線を逸らす
すり、と手の甲に擦れる頬にぴくりと反応してしまうのは、恥ずかしさから、なんで訳では無い、恐怖や緊張によるものに決まっている
「でも、僕気づいたんだ。倒れてるAのことみてて、やっぱり、生きてちゃんと喋ってるAじゃないと意味ないんだなって」
ごめん、と小さく、聞こえるか聞こえないかの声量で呟いた
ましろは気づいているんだ、この状況が倫理的におかしいことに
彼は決していい環境で育ったとは言えない
家庭も最悪、学校時代の最悪な周りの人間に囲まれて、おまけに見たくないものまで目に入る
私も怖い目には合ってきたが、優しい周りに囲まれてたおかげで何とかやってこれた、でも、ましろにはそういう人がいなかったのだ
それが、どれほど壮絶なことか
私にはわかってしまう
きっとましろもそんな私だからこそこんなに執着しているんだろう
これ以上はいけない、今私は、私もましろも望んでいない感情を抱きそうになっている
でも、この気持ちを止めることはできなかった
「鎖、外して」
腕だけでいいから、と付け加えると、渋々といった様子で私から手を離しておとなしく鎖を外してくれる
ジャラリ、と音がして両方の手が自由になった
瞬間に、私は彼の腕を引っ張ってこちらに引き寄せる
うわ、と小さく短い叫び声と共に、軽いましろの体は簡単に傾く
ぽすりと、私の胸に倒れこんだましろを、そのままぎゅっと抱きしめた
しばらく呆然としていたましろだが、時間が経って落ち着いたのか、罰が悪そうに口を開く
「、、鍵、とるかと思った」
言われなくてもわかっていた、鎖を外したのは、彼なりの今逃げろという合図だったことなんて
これは私の一方的な気持ちの押し付けだ
同情、という最悪な気持ちの
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ししゃも(プロフ) - 長月さん» リクエストありがとうございます！！リクエスト了解しました、、！順次書いていたますのでゆっくりお待ちください！ (2021年10月6日 1時) (
レス) id: a45d2df81a (このIDを非表示/違反報告)
長月 - いつも楽しく拝見させていただいてます！リクエストなのですが 長尾さんをお願いしたいです｡無理せずこれからも頑張って下さい！ (2021年10月5日 21時) (レス) id: d1cbbfbabb (このIDを非表示/違反報告)
ししゃも(プロフ) - 紫苑さん» 手違いで非公開になってしまっていました、、！ご指摘ありがとうございます！！ (2021年9月30日 8時) (レス) id: d578d25a40 (このIDを非表示/違反報告)
紫苑(プロフ) - 鈴原るるの2がないのですが...。更新ありがとうございます！いつも楽しみにしてます！ (2021年9月30日 5時) (レス) @page40 id: 3d7fe67ed7 (このIDを非表示/違反報告)
アニヲタの2434好き - ししゃもさん» 有難う御座います。誤字りましたｗｗ御体にお気を付けて、更新頑張って下さい (ししゃも様の書く話が私得すぎて悶え死ぬッ!!!) (2021年9月29日 19時) (レス) id: cfb75b9330 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ししゃも | 作成日時：2021年8月27日 1時
