満開DIARY (ページ3)

今日:3 hit、昨日:0 hit、合計:479 hit

[3/9　佐久間咲也誕生祭]Ⅱ ページ3

「万里くん、どう…かな…？」

「お、いいんじゃねーの？よく似合ってんじゃん」

「ほんと？着てみたらすっごいオシャレだったから、似合ってるか不安になっちゃった」

「んじゃ、それ買うか」

「えっ！？そんな、悪いよ！？」

「今日誕生日だろ？ま、服選ぶの楽しかったし、そのお礼だと思って受け取って？」

「う、うん…万里くんありがとう。」

「いーえ。咲也、今日それ着て回るか？」

「！！うん！折角選んでもらったし、そうしようかな」

「んじゃ、着替えた服まとめといて、俺は会計済ませてくるからよ」

「わぁ、、ここ、すっごく落ち着く場所だね」

「いいカフェだよな。紬さんが教えてくれたんだ。この時期になると、河原のまわりの木々が色好き初めて、いい眺めなんだってな。」

「あ、万里くん！！折角、河原があるんだし、よかったら帰りに、台詞の練習でもしない？」

「お！やるか、咲也の誕生日だしな。ってかこんな時まで練習かよ。ま、咲也らしいか。」

そうして俺たちは夕方のパーティーにちょうど間に合うように、寮へ戻っていった。

「ただいまー」「ただいま」

「オー！今日のメインディッシュが帰ってキタネ！」
「それじゃあ、咲也が食べ物になっちゃうだろ！！」
「真澄、準備は大丈夫？」
「アンタに言われるまでもない」
「まぁまぁ、ここまでしっかり準備したんだし、大丈夫だろ」

玄関からでも分かる、リビングにいる春組の皆の元気な声。
声を聴いただけで、咲也の表情は輝いていた。

「適わねーな」

「？万里くん今なんか言った？」

「いーや？皆待ってるみたいだぜ？」

「うん！行ってくるね！万里くん、今日はありがとう！！」

咲也はリビングに駆け足で向かっていった。

「「「「「咲也、誕生日おめで、、、、」」」」」

「「「さ、咲也？」」」

クラッカーを持っている春組全員の動きが止まる。

「やっぱり、変ですかね？万里くんが選んでくれたんですけど…」

「いやよく似合ってる」
「アイツ、そうゆうことか、、、」
「咲也が、かっこいい、、、？」
「オー!これが孫にも衣装ね！」
「なんか、漢字違う気がするけど、似合ってるよ、咲也。」

「それじゃ、いつもの咲也が来なくてちょっと驚いちゃいましたけど、仕切り直しますか！」

3/9 新しい家族達に祝福されて、満開の笑顔を咲かせる咲也に、劇団員全員が癒されたのでした。