[3/9 佐久間咲也誕生祭]�� ページ2
※万里side
―3/9朝―
今日3/9は、言わずもがな、咲也の誕生日だ。
昨晩、至さんとゲームをやっていたときに、春組は夕方から誕生日パーティーを始めるといっていたし、今日あいつは夕方までフリーなはずだ。
既に朝ご飯を食べ終わっていた咲也を見つけて、俺は声をかけた。
「咲也誕生日おめ」
「わぁっ！ありがとう！万里くん！」
おめでとうと伝えただけなのに、素直にここまで喜んでくれてるのって、こっちまで嬉しくなるもんなんだな…
「ほら、今日は咲也の誕生日だろ。なんでも願い聞いてやるからさ、言ってみ？」
「お願いかぁ…。すぐに思いつかないなぁ…」
「ははっ、そう言うと思った。」
予想していた通りの返答に思わず笑いが込み上げた。
「じゃ、咲也。この後暇か？」
「えっ？あ、今日は夕方までは何も予定はないよ」
「よし、じゃ決まりな。一緒に出掛けよーぜ。ちょうど咲也と行きたいとこを見つけたとこだったんだ」
「わ、わかった！じゃあ、準備してくるね！」
嬉しそうに顔を緩ませながら、咲也は準備をしに慌てて部屋に戻っていった。
「焦んなくていーからな！笑」
「お、ウチの咲也をどこに連れてくの？」
「あ、至さん、はよっす。まー、楽しみにしといて下さいって。」
「楽しみに？？？昨日といい、何考えてるの、万里？」
「万里くん、お待たせ！」
「おー、じゃ、行くか。監督ちゃん、ちょっと今日の主役連れて出かけてくるわ〜」
「ば、万里くん！ここってもしかして！？」
「この前、紬さんとカフェに来た時に、咲也が好きそうな古着屋見つけたからよ、よかったら一緒にこよーかと思って。」
「万里くん、ありがとう！！そうだ！折角だから、万里くんに服選んでもらいたいな」
「おう、いいぜ。」
というか、元よりそのつもりだったしな。
俺は咲也と話しながら、咲也に似合いそうな服を何着か見つけて、何パターンかコーデを考えた。
「な、咲也。これ一回着てみ？」
「わぁ！流石万里くん！すごいオシャレだね！流石だなぁ…」
「当たり前だろ？俺が選んだんだからな。んじゃ、さっさと着て来いって」
「うん！」
「あ、咲也。試着室あっちな」
「わ、逆に行っちゃうとこだった！万里くん、ありがとう！！」
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作者名：りつ | 作成日時：2022年3月11日 1時
