きらわれるのは私の役目【stxxx】

◇ ページ29

姫華side


これでころちゃんは私を見てくれる？

私を感じて、見て、私に笑って、怒って、悲しんで、、、、、


私だけを……


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莉犬｢姫華？ちょっといい？｣

姫華｢莉犬くん？いいよ、入って｣



夜ご飯の後、部屋に篭っていた。

なんだか気分が悪くて。

Aへの罪悪感かな、


でもね、夜ご飯の時は気分が良かったの。

だってなーくんはAに夜ご飯を出さなかったから


ころちゃんはずっと私のことを見て心配してくれてたから

なーくんはAにご飯出さなかったけど、さとみくんが後から出してた。

いいよ、そのままで。

そうすればころちゃんは私を見てくれるし、さとみくんはAとくっつけるじゃん。

ハッピーエンドだよ？



ジェル｢姫華、俺もええか？｣

姫華｢うん？いいよ｣



さとみくんは来ないんだ。

別にいいや、私にはころちゃんがいればそれでいいんだから



莉犬｢姫華、どうしてあんな嘘ついたの？｣

姫華｢嘘？｣

ジェル｢Aは人を傷つけるようなことをする子じゃない。姫華も分かってるんちゃうか？｣

姫華｢そんなの知ってるよ…でもｯ、Aは本当に落としてきてｯ…｣



私が悲劇のヒロインなの。

Aは王子様とお姫様を応援する脇役。

お姫様の私を引き立ててよ。



莉犬｢…Aはやってない、姫華がどんなに嘘ついても俺とジェルくんはAのこと信じてるから｣

姫華｢…｣



それだけ言って部屋を出る2人。

…2人だってやってること同じじゃん

Aを特別扱いして。ずるいよ。



…ならいいよ、

2人はいいから…これ以上私から人を奪わないで…

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