#92 無邪気な笑顔 ページ45
・・・結果、というのがまぁオッキーの圧勝で。
トシ君93点、オッキー98点という弱点なしの彼。かっこ良すぎるよオッキー。
「おらとっとといけよ、しっかりカメラに収めといてやらァ」
「くそっ・・・」
約束は約束だろ、とトシ君の背中を押し携帯を構えた彼は二人仲良く一旦部屋を退場。皆もちょっとドアから顔をのぞかせると、そこにはスタイリッシュに踊るトシ君と、隣で携帯を構えながら爆笑のオッキー。
「仲いいね」
「まぁな、総悟がまだ中学の頃は俺とトシと総悟でよくふざけあってたよ」
言って、懐かしい目をするゴリさん。
「しょっちゅうトシにイタズラしては喧嘩してな。・・・今じゃ、不良なんて馬鹿げたもんになっちまったが、変わらねぇよ。昔となんも変わらねェ、悪ガキだよアイツは」
オッキーがトシ君にいたずらして喧嘩。そんなところ見てみたいな、なんて。
でもさっき、オッキーがトシ君に勝負挑んでいた時、少しだけ昔の気持ちに戻れたんじゃないか、そう思う。無邪気に笑ってた、本当に楽しそうだった。
「いっつも悪態ばっかだが、アイツが今一番信頼してるのはきっとAちゃんだよ。なんとなくなんだが、俺らと居る時よりリラックスしてるようにみえる」
ゴリさんは言うと、私の頭をくしゃくしゃと撫でて、
「Aちゃんがアイツのこと好きになってくれて、アイツがAちゃんを好きになってくれてよかったよ。・・・総悟のことよろしく頼むな」
まるで親のような笑顔。私も釣られるように笑って、もちろん、と。私が彼に少しでもできることがあるのなら、喜んで。
「ねーちょっとゴリ。俺達の前でそんな堂々とバカってなに。捻り潰して欲しいの?」
すると突然、空気を一変させるかのようなカム君と晋ちゃんの表情。ゴリさんは顔を青ざめ、必死に弁解したが奥でしばかれてた。
「ま、あいつの面倒見れんのは確かにお前だけだろうな。俺からもよろしく頼むわ」
「せんせーまでー?」
あはは、と笑ったその時戻ってきたのは無邪気な笑顔。
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御影沙羅(プロフ) - これからも、頑張って下さい!!応援してます! (2015年1月29日 20時) (レス) id: efba3898be (このIDを非表示/違反報告)
栗兎(プロフ) - 御影沙羅さん» 涙してくれたなんて嬉しすぎます・・・・!!・゚・(ノД`)・゚・ ありがとうございます!これからもよろしくお願い致します(*´∀`*) (2015年1月29日 20時) (レス) id: 199452a05e (このIDを非表示/違反報告)
御影沙羅(プロフ) - 何でかわからないけど54話ぐらいから、涙があふれてきてとまらないよぉぉぉ〜!!(涙) (2015年1月27日 22時) (レス) id: efba3898be (このIDを非表示/違反報告)
栗兎(プロフ) - 美咲さん» そそそ、そうですか!?:(;゙゚'ω゚'): そう言って頂けて嬉しいです(*ノωノ) これからもカッコいい沖田くんがかけるよう頑張りますね! (2015年1月23日 20時) (レス) id: cf9d2254e9 (このIDを非表示/違反報告)
美咲(プロフ) - あぁ…本当に素敵だと思います。この小説。ドキドキするしキュンキュンする。 (2015年1月23日 20時) (レス) id: 03b867affd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:栗兎 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Kuri-Rito/
作成日時:2015年1月6日 16時