＃83 "黙らせる方法" ページ36
･･･で、オッキーの家。ベットの側面にもたれて死んだ目をする彼の第一声は、
「会うつもりなんか微塵もなかったんだけどねィ」
「いいじゃん愛しの彼女にあえて嬉しいでしょ」
「お前はそのめでたい頭冷やしてこい」
言われて何故か窓の外を指さされた。飛び降りろと？そこから飛び降りて死ねと？頭冷やすどころか全身冷たくなっちゃうよオッキー。
「照れんなってー、本当は嬉しいくせにー」
言ってぎゅーっとしがみついた。あ、やべいい匂いする。さすがイケメンは香りから違うのか。あ、私別に変態じゃないからね。
「くっつくな。暑苦しい」
「クーラーガンガンじゃないかこの部屋」
「ウザい」
「･･･」
それ言われちゃどうしようもないよと思いながらも離してやらない。頭上で大きく聞こえた息を吐く音。抱きついただけでこんな悲しい反応される私って何。
･･･そもそも私達本当に付き合ってるのか、なんて。
「･･･ねー、オッキー好きって言って」
「なんで」
「聞いたことないから」
「だるい」
言ったよこの子。告白の言葉をだるい済ませたよこの子。不良ってそんなもんなの？不良って好きすら言ってくれないの？いや言うよね普通。オッキーが特殊なだけだよね。
私は、この世で彼氏の居る女の子皆の幸せを願うよ。私だけでありますように、頑なに好きと言ってくれない彼氏を持っているのは。
「一回でいいから言ってよぉおお！私オッキーの彼女なのか不安になっちゃう！」
「あーはいはいすき焼きすき焼き」
「焼きいらない！」
あまりに適当な返事を返す彼の視線は私の背後。･･･え、やだ何か居るの？と恐る恐る後ろを見てみると携帯を弄っていた。
「何見てるの？」
くる、と体ごと後ろを向いて彼の携帯を覗き見る。私の頭に顔を乗せる彼にドキドキして仕方ない。これはアレだよ、女子が好きな背後からぎゅってやつ。幸せすぎる。
そんなことを考えながら画面に目を移せば。
"女を黙らせる方法"
･･･そんなに騒がしかったですか。沖田サン。
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御影沙羅(プロフ) - これからも、頑張って下さい！！応援してます！ (2015年1月29日 20時) (
レス) id: efba3898be (このIDを非表示/違反報告)
栗兎(プロフ) - 御影沙羅さん» 涙してくれたなんて嬉しすぎます････!!･ﾟ･(ﾉД`)･ﾟ･ ありがとうございます！これからもよろしくお願い致します(*´∀｀*) (2015年1月29日 20時) (レス) id: 199452a05e (このIDを非表示/違反報告)
御影沙羅(プロフ) - 何でかわからないけど54話ぐらいから、涙があふれてきてとまらないよぉぉぉ〜！！（涙） (2015年1月27日 22時) (レス) id: efba3898be (このIDを非表示/違反報告)
栗兎(プロフ) - 美咲さん» そそそ、そうですか!?:(；ﾞﾟ'ωﾟ'): そう言って頂けて嬉しいです(*ﾉωﾉ) これからもカッコいい沖田くんがかけるよう頑張りますね！ (2015年1月23日 20時) (レス) id: cf9d2254e9 (このIDを非表示/違反報告)
美咲(プロフ) - あぁ…本当に素敵だと思います。この小説。ドキドキするしキュンキュンする。 (2015年1月23日 20時) (レス) id: 03b867affd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：栗兎 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Kuri-Rito/
作成日時：2015年1月6日 16時
