リーチ兄弟の妹は、ヒロアカへトリップする。【ヒロアカ】【ツイステ】 (ページ10)

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9話ページ10

ジェイドside
アズールの指示通り動き、寮生全員の確認をしましたが、いないのはAだけ。

そしてフロイドが学園長を呼んで来ました。

ア｢______ということがあったのですが、何か分からないでしょうか。」

VIPルームには現在緊張した雰囲気が漂っています。

もうこれは、困ったなどと言ってられません。

フロイドも不機嫌で今にも暴れ出しそうな気配がします。

アズールは表情が取り繕えていませんね。それほど焦っているのでしょう。

そういう僕も、内心凄く焦っています。

入学式で久しぶりに会えたと思ったら寮内で行方不明とは。

僕はそこまで考え、アズールと学園長の会話に意識を戻した。

ク｢異世界から呼ばれてしまった生徒がいたと思ったら、消えてしまった生徒が出るなんて！
ふむ、Aさんの部屋を見せてもらえませんか？」

ア｢部屋、ですか。何故部屋を?」

このカラス一体何をするのでしょうか。

ク｢部屋に行ってもいなかったといいましたよね。」

ア｢はい、確かにそう言いました。」

ク｢もしかしたら、部屋で居なくなった可能性があるからです。」

それはつまり………

フ｢は～?何言ってんの。ふざけてんと締めるよ。」

ｼﾞｪ｢部屋でそういった類いの魔法を使ったということでしょうか？」

するとカラスは頷いた。

ク｢ふざけていませんよ。ジェイド君の考えている通りの可能性があります。」

やはり。こういう時だけは学園長は使えますね。

ア｢仮にそうだとして、彼女に何のメリットが?」

問題はそこですね。僕はもうお手上げです。

ク｢そこは分かりませんがとにかく、行ってみましょう。生徒の為に動く私、なんて優しいんでしょう！」

………少しはまともだと思った僕が馬鹿でした。