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『わっ…何このカレー…』
スマホとにらめっこしてるりんに対して、
私はお昼の甘ったるいカレーの感想を一人呟いてた
「はい」
『そんな大したやり取りしてなかったでしょ?』
「でも不思議でたまんないわ、本物と会って、
LINEまで交換するなんて。」
「好かれてるんじゃない?」
『ないない、有り得ない』
そんなの1500%有り得ないんだから!
(なんで1500…笑)
.
.
ピロンッー
通知音がなったから、携帯確認しようとしだしたら
ニヤニヤしてるりん。
.
え?
今は12時32分。
仕事なうじゃないの?
『ねぇりん…!北山さんからだ…!』
「えーうそー!見たい見たい」
なんだその棒読みは…笑
確認したら
.
>どした?
.
ん?どした…?
なにが?
.
…って、
『ちょっとりんっっっ!!!!もしかしてっ…!!!』
「ふふ、ごめんっ!ちょっと試してみたかったの!」
顔の前で手を合わせて謝ってるりん。
さっきいじってたのは、これしてたから…!?
.
北山さんのどした?の前の文は
.
>北山さん…!
.
って私の方から送ってた。
これは、りんのしわざ。
「既読するの早いじゃーん」
『…〜っっもう!!向こうはお仕事中なのに
なんでこんなことすんのよっ!』
ごめんってば〜っていつものノリで言ってる
こんなに焦っちゃってるのに、許しちゃうのはなぜだろう。
既読もそのまましちゃってるのに…
.
.
『…なんて返せばいいの』
.
あぁ神様、私はどういう嘘をつけばよろしいでしょうか。
.
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作者名:あかやま。 | 作成日時:2016年5月22日 21時