好きになっちゃだめ。 (ページ26)

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カチャカチャ……

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仕事中、パソコンのキーボート打ちながら
ずっと北山さんのこと考えてた

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あーあ、

私、ほんとに北山さんと会ったんだ。

しかもご飯まで一緒に食べちゃって。

会えるだなんて、絶対思わなかったのに…

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正直、本物か分かんないくらいまだ信じきれてない。

相談できる相手は…

…あ、そうだ。

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『ねぇ、今から話すこと、誰にも言っちゃだめだからね？』

ランチの時間、りんを呼び出した。

前は訳あって北山さんの話言い出せなかったけど、
今日はちゃんと言おっと。

『前に親切にしてもらった人いたって言ってたじゃん？あれ、北山さんなんだ』

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「は？？」

『だから、前の人北山さんなんだって。アイドルの。』

「ちょ、ちょっと待って、あんた大丈夫？」

『なにが？』

「北山くんのこと好きすぎて幻覚でも見たんじゃないの？」

『私も最初そう思ったけど、
この間なんかご飯も一緒に食べたんだよ？』

「うそ…、え、うそ…」

『LINEのやり取りもしてる』

「えぇっ！？！？ちょっとそれ、
アイドルがやっていいことなの！？」

『ちょっとりんっ…！！！声おっきいっ…！』

つまり、
見知らぬ一般人と交流なんかしていいのって話でしょ。

「LINE見せて」

『大したやり取りしてないよ』

「いいから」

って、手に持ってたスマホを奪われて

会話を確認しだした。

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