サウナと宏光 ページ24
.
「ただいまー」
『え、ひろくん？
おかえり、早くない？サウナは？』
「ん？行ってきた」
『じゃなんでこんな早く？
遅くなると思ってご飯まだ出来てないよ？』
俺が脱いだパーカーを持って
ハンガーにかけながらそう言った
「お前が寂しがってねぇかなって思ってさ。
ご飯はいいよ、適当に作って食べよーぜ」
『私が寂しがる？なんで？』
「なんで？？？え、寂しくねーの？
最近ずっとサウナ行って帰る時間遅いのに」
『……そんなの慣れたよ。
どこかの誰かさんがずーーーっと行ってるから』
・・・その謎の間のあとは若干の嫌味だな。
『こっちはご飯も作って待ってるって言うのに、
サウナ行ったあと二階堂と焼肉行くからいらん言われるし
疲れた疲れた言ってるのにおっそい時間に
帰って来るとかもっと疲れるだろうし
こっちも待ってるのに中々帰って来なくて
眠気に限界きていっつもお布団の中に入っちゃうし！』
「ご、ごめ...
『寂しがってるって思ってたなら
なんでもっと前から帰ってきてくれなかったの！！』
…こんなに抱え込んでると思わなかった。
だよな、せっかく家事もしてくれて待ってくれてんのに、
連絡1本でAとの時間すっぽらかして
呑気にサウナ行くなんて男として情けない
.
ー ぎゅっ
目の前に立ってたAをゆっくりと
自分の腕の中に閉じ込めた。
『...な、なに...
こんなんでドキドキなんかしないんだからね.....！』
「うん。ほんとごめんなA。
俺お前の気持ちちゃんと考えきれてなかった。
今度から仕事終わったら出来るだけすぐ帰るようにする」
『.....付き添いで飲みに行くとかは、全然いいからね。
そういう付き合いもあるってことくらい、
わかってるからね、彼女なんだから』
「はは、うん。じゃあ先輩にサウナ誘われたら？
それはアウト？」
『.....…ギリギリ許す』
「ふっ、お前誰だよw」
『ひろくんの彼女…！！！』
即答してくれた彼女に少しキュンとした。
だから少しだけ調子に乗ってみた。
「世界で一番俺のこと好きなのはだれ？」
そう言うと預けてた体をゆっくりと離して
『…わたし』
そう言ってまたすぐ俺の胸に顔を埋めた
「ふふ、よくできました」
クシャクシャって髪を撫でて。
うん、こういう日も悪くないな。
-Fin-
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あかやま。(プロフ) - ゆなさん» コメントありがとうございます^ ^ ほんとですか！！好評で良かったです！メンバーの下着トーク、妄想広げてみました（笑）藤北先輩シリーズ今後もUPしていきますね！ (2019年2月25日 16時) (
レス) id: 0e8a283691 (このIDを非表示/違反報告)
ゆな(プロフ) - こんにちは！藤北先輩シリーズとても面白いです！下着トークいいですね〜(笑)ぜひもっといろんな藤北先輩シリーズ読んでみたいです！ (2019年2月24日 16時) (レス) id: 8abb1e480e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あかやま。
| 作成日時：2018年1月21日 1時
