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数日後。
入学式を終え、今日は始業式。
「はぁぁ、緊張するなぁぁ〜〜」
扉を開けて席につく。
出席番号順だから、私の席は1番前。
ドアから入ってきた生徒が始めに見るのは多分、私。
「りみの友達の亜月Aちゃんだよね?」
「え?」
緊張のあまり俯いていた私に、上から声が降ってきた。
「りみの事知ってるの?」
うん!って頷く彼女。
ニコッて笑った顔は優しくて、ふんわりした印象の子。
「私ね、中学の時に陸上やってて、大会でりみと仲良くなったの。
それでAちゃんのこと紹介してもらってね。
この前LINE来て、『その辺の高校にAが入学するから仲良くしてあげて。』って」
わお……………
可愛い顔して陸上してたんだ。
私が友達関係のことを心配してたの知ってたのかな?
やっぱりりみはどこでも私の面倒を見てくれる。
「それでさ、写真見せてもらったんだけどね、その写真のAちゃんとそっくりだったから。亜月Aちゃん……………だよね?」
もしかして違ってたらごめん。
って言う女の子。
「うんっ、私、亜月A。よろしくね」
不自然じゃないかな?
「よかったぁ!私は須々木ありさ。よろしくね!」
にぱっと笑うありさちゃん。
そういえば知ってるー?って雑誌の話やテレビの話で盛り上がった。
亜月A、早速お友だちができました!
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作者名:だいふくリンゴ☆ | 作成日時:2019年7月22日 16時