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プロローグ ページ3

「A〜〜、絶対連絡してね!」


わんわん泣きついてくる親友のりみ。
幼稚園の頃から一緒で、不器用な私の面倒をずっと見てくれていた。


「毎日メールする!
……………いや、テレビ通話がいい?」

「間をとって音声通話で。」


けろっと普通の顔に戻って、持ち前の笑顔を見せるりみ。
私は小さい時からりみの笑顔が大好き。


「そうと決まればイケメン彼氏つくれよ、いいな?!」


ばしっ、と私の肩を叩いて言う。
りみは生粋のイケメン好き。
…………………………私も相当だけど。


「分かったよ!」


私は中学を卒業して、東京の高校に行く。
りみは受験して静岡に行くことになっている。
それぞれ新しい場所で頑張るのだ。


「じゃあ、お互い……………」


りみがニヤッと笑って言う。
私の頬も上がる。


「「ファイトーーっ!!笑」」


拳を上げてコツン、と合わせる。
これはりみが所属していた陸上部の挨拶。
それが独特すぎてネタに使われることがお決まり。
男子がふざけてよく言ってた。

これは私たちの合言葉でもある。
これでいつも元気をだしてるんだ。



「頑張らなくちゃ」






これは亜月Aの、淡い初恋の物語。

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作者名:だいふくリンゴ☆ | 作成日時:2019年7月22日 16時

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