31滴 ページ31
それからしばらく経ち、学園の女の子幽霊の噂は消えていた。
だが、何故かポムフィオーレの新入生は可愛いと、学園中に広まっていた。
それについてヴィルは、アタシのお気に入りなんだから当たり前じゃない。
けど、アンタらを安売りする気はないと怒っていた。
エペルくんと廊下を歩けば…
__「あの子可愛くね？」
__「マジで男か？あの子…」
__「女にしか見えねぇな」
と、聞こえてくる。
この時、女であることを隠しててよかったと何度も思う。
．
．
移動教室があり、いつものようにエペルくんと廊下を歩いていると知らない人から声をかけられた。
その男はパーティーでよく見るような…近寄りたいだけの人と同じに見えた。
__「ねぇ、名前なんて言うの？」
『急いでますので』
__「名前くらい…」
『……』
無視してエペルくんの腕を掴む。
「大丈夫、A…？」
『あぁいうのは嫌いなんです…』
それから、教室に着くまで何度か声をかけられた。
エペルくんも可愛いとか言われて、腹を立ててた。
「可愛いって誰に言ってんだば」
『…なぜこんなことに？』
「んだべな…」
．
．
．
__放課後
私は次の授業で使う薬草を取りに、植物園に向かった。
いつもは誰かしらと一緒にいたから、1人でいるのが不安で早く帰りたい気持ちでいっぱいだった。
このところ、声をかけてくる人も増えてきたし……
なんて考えながら歩いてたら、思い切り後ろにに引っ張られて、誰かの腕の中に収まり、抱きしめられる。
『…えっと…誰でしょうか？』
「王女様がこんな危機感がなくて、心配になるぜ…」
『っ、！？』
私を王女だと…知っている…！？
誰なんだ…私は恐る恐る顔を上げると、見覚えのある人だった。
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愛羅(プロフ) - 続編も楽しみにさせていただきます。 (2020年8月17日 20時) (
レス) id: 2129d10c64 (このIDを非表示/違反報告)
アリス。(プロフ) - 愛羅さん» 尊敬される程ではないですよ…。更新頻度は低いですが、これからも読んで頂けると嬉しいです。話数がないので続編に移行しますので、続編も引き続きよろしくお願いします。 (2020年8月15日 14時) (レス) id: dfed4aa78b (このIDを非表示/違反報告)
愛羅(プロフ) - 拙い文章で、お恥ずかしいです。本当に、尊敬します (2020年7月29日 3時) (レス) id: 2129d10c64 (このIDを非表示/違反報告)
アリス。(プロフ) - 愛羅さん» ありがとうございます。そう言っていただき嬉しいです。 (2020年7月6日 0時) (レス) id: dfed4aa78b (このIDを非表示/違反報告)
愛羅(プロフ) - この物語好きです。ヴィル様が好きで読み始め、この物語に感動しました。続き、楽しみにしてます！ (2020年6月23日 20時) (レス) id: 2129d10c64 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アリス。 | 作成日時：2020年5月14日 20時
