24滴 ページ24
「で、Aが女の子で王女ってことは学園長と教師とアタシ達と…ドワーフ鉱山に一緒に行った1年以外知らないわ」
『いっその事、女の子ってバラした方が楽かもしれないけど…』
「A」
『ごめんなさい』
「なるべく、Aのことは秘密にしておきたいのよね…女だと知られると色々と厄介だし、面倒事になりそうだから」
「それもそうだね。」
「Aはなるべくアタシ達の近くにいること。
エペル、Aのこと頼んだわよ」
「はい」
「あと、Aはあまりルーナライトと名乗らないこと。」
『なんで？』
「輝石の国出身の生徒がいるからよ…Aだけなら、同じ名前ってくらいで誤魔化せるでしょ？」
『なるほど…』
「そういうことで、2人とも明日からよろしくね」
「ウィ」
「はい！」
返事をして2人は部屋を出て行った。
私も出ていこうとしたが、ヴィルに止められた。
「Aはまだよ」
『もう怒られたし、話すことは話したよ…？』
「顔の汚れ、髪の汚れ、制服の汚れ…全てを綺麗にしたら戻してあげるわ？」
『お風呂は1人で入れます』
「なら今すぐ入りなさい。アタシの部屋のを使っていいから」
『私の部屋にもあるから大丈夫…』
「また抜け出されたら困るから、今日はアタシの部屋にいなさい。」
『えっと…』
「いいからさっさと行く！！」
『はいぃぃっ！！』
ヴィルに押されて、お風呂に入ることになった。
シャンプーとかは使っていいって…
その間にヴィルは私の部屋からウィッグを持ってきてくれるって。
．
．
．
．
『あがった…』
「おかえりなさい、髪の毛乾かすからここに座って。」
『うん』
ヴィルは手馴れた手つきで、私の髪を乾かしてくれる。
気持ちよくて、ウトウトし始める。
「A、寝ないでちょうだいよ？」
『んー…むりぃ……眠い…』
「乾かし終わるまで待ちなさい」
『んー…前も言われた気がする……なつかしい…？』
「……そうね」
ヴィルは小さく返事する。
何となくだけど、昔のことを話すのはやめた方がいい気がした。
『ヴィル…おやすみ……』
「ちょっと！まだ乾かし終わってないって……
もう…おやすみなさい、A」
ヴィルは乾ききってない、私の髪に優しくキスをした。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 192人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ツイステ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
愛羅(プロフ) - 続編も楽しみにさせていただきます。 (2020年8月17日 20時) (
レス) id: 2129d10c64 (このIDを非表示/違反報告)
アリス。(プロフ) - 愛羅さん» 尊敬される程ではないですよ…。更新頻度は低いですが、これからも読んで頂けると嬉しいです。話数がないので続編に移行しますので、続編も引き続きよろしくお願いします。 (2020年8月15日 14時) (レス) id: dfed4aa78b (このIDを非表示/違反報告)
愛羅(プロフ) - 拙い文章で、お恥ずかしいです。本当に、尊敬します (2020年7月29日 3時) (レス) id: 2129d10c64 (このIDを非表示/違反報告)
アリス。(プロフ) - 愛羅さん» ありがとうございます。そう言っていただき嬉しいです。 (2020年7月6日 0時) (レス) id: dfed4aa78b (このIDを非表示/違反報告)
愛羅(プロフ) - この物語好きです。ヴィル様が好きで読み始め、この物語に感動しました。続き、楽しみにしてます！ (2020年6月23日 20時) (レス) id: 2129d10c64 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：アリス。 | 作成日時：2020年5月14日 20時
