13滴 ページ13
それから…午前の授業は難なく終わった。
ヴィルから大食堂に来るように言われてるから、エペルくんを連れて向かう。
食堂に行けば沢山の人がいて…人酔いしそう……
「ヴィルサン達、どこにいるんだろうね？」
『多分、見れば分かると思う。ほら』
そう言って指を指すと、1箇所だけ華やかな煌びやかな空間が出来てきた。
「何か雰囲気が違ぐねぇか？」
『私達もあそこに行くんだよ？』
「あ…」
エペルくんは少しだけ嫌な顔を…。
『エペルくん、ヴィルの前でその顔すると怒られますよ？』
「そう、だね…」
『はい、行きましょうか？』
エペルくんと2人並んでいると、周りから「可愛い」とか「綺麗」とか「女の子！？」とか…色々と。
私は女なので間違ってはいないけど…エペルくんは……
『エペルくん』
「…あ、うん。」
「やっぱり2人並んでると良いわね」
「流石ヴィルのお眼鏡にかなった子達だね！」
ルークさんは私の椅子を引いてくれたので、座る。
『ありがとうございます』
「いいんだよ、プリンセス？」
『！？』
「！？」
「ちょっ…ルーク！！アンタ何を言ってるのよ！Aは男よ？呼ぶならプリンスでしょ！」
「おや？私としたことが言い間違えてしまったようだね。」
『いえ、気にしてませんから。』
「まったく…」
私達はヴィルが選んだメニューを食べる。
ヴィルはマナーにも厳しく、食べ方が汚いと何度もエペルくんを睨んだ。
私の方は問題ないだろう。
これでも王女だったからね…
「Aは文句なしね。」
『ありがとう、ヴィル』
「だけど、口にソースがついてるのに気づいてないのは良くないわ」
そう言ってヴィルは私の口元をナプキンで拭いてくれる。
『ごめんなさい…』
「はい、いいわ。」
『次から気をつけます』
「えぇ、そうしてちょうだい？」
うぅ…ヴィルに恥ずかしい所を見せてしまった。
恥ずかしさを誤魔化すために、紅茶を1口。
『……うぅ。』
「氷の君、この紅茶は口に会わなかったのかい？」
『そんな事ないです。美味しいですよ』
「なら良かった、これは私が育てた茶葉を使って淹れてみたんだ。」
『す、すごい…』
昼食兼ヴィルのマナー教室は優雅に終わった。
エペルくんは疲れた顔をして、教室に戻ったら突っ伏した。
「わぁはも、だめかもしんねぇ…」
『一緒に頑張りましょう？』
「んだな…」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 192人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ツイステ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
愛羅(プロフ) - 続編も楽しみにさせていただきます。 (2020年8月17日 20時) (
レス) id: 2129d10c64 (このIDを非表示/違反報告)
アリス。(プロフ) - 愛羅さん» 尊敬される程ではないですよ…。更新頻度は低いですが、これからも読んで頂けると嬉しいです。話数がないので続編に移行しますので、続編も引き続きよろしくお願いします。 (2020年8月15日 14時) (レス) id: dfed4aa78b (このIDを非表示/違反報告)
愛羅(プロフ) - 拙い文章で、お恥ずかしいです。本当に、尊敬します (2020年7月29日 3時) (レス) id: 2129d10c64 (このIDを非表示/違反報告)
アリス。(プロフ) - 愛羅さん» ありがとうございます。そう言っていただき嬉しいです。 (2020年7月6日 0時) (レス) id: dfed4aa78b (このIDを非表示/違反報告)
愛羅(プロフ) - この物語好きです。ヴィル様が好きで読み始め、この物語に感動しました。続き、楽しみにしてます！ (2020年6月23日 20時) (レス) id: 2129d10c64 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：アリス。 | 作成日時：2020年5月14日 20時
