1滴 ページ1
私は輝石の国の王女、A･ルーナライトとして生を受けた。
【王女】という肩書きは私は嫌いで毎日つまらなかった。
そんな私を見た父は私に少しだけ自由をくれた。
友達を自由に選び、友達と遊ぶ短い時間を。
お城の裏の森で私は彼と出会った。
雪が降った後の日。
1人で本を読んでいた彼と。
自由が少なかった私に、たくさんの自由を教えてくれた彼。
私の自由な時間にいつもあなたが隣にいた。
短くはない時間を一緒に過ごしてきた、あなたに私はいつから恋をした。
その想いは私に自由を奪った。
「あぁ…お前に自由を与えたばっかりに…」
と、嘆くお父様。そして泣くお母様。
「もう彼奴と会うんじゃない」
お父様が冷たく言い放つ。
『待って！私の自由は彼だけなの！』
そう訴えるが、父は冷たかった。
「その自由がお前を…いや、この国を滅ぼしかねんのだ」
『分からないじゃない！彼は…！！』
私が必死に訴えても聞く耳を持たないお父様。
「これ以上言うのであれば、彼奴を殺 すしかないな。王女を陥れた罪として」
『酷い……わかったわ、お父様。もう彼とは会わないから。』
もう私が折れるしかないんだ…。そう諦めて私は言う。
「そうか、ならば殺 さないでおいてやる。
だが、もうお前の自由はない。この城から出ることを禁ずる」
『……せめて最後に彼に会わせて』
「ダメだ。連れて行け」
私の願いはお父様には届かず、私は広い部屋に閉じ込められる。
閉じ込められても、不自由は生活ではなかった。
ただ、自由がない。それだけ……
彼を思い出しては、涙が止まらない。
会いたい…会いたい……その想いが強くなる一方、こんなに辛いのなら忘れてしまった方がいいのではないか、と考える私もいた。
なら、忘れよう。もう辛い思いはしたくないから……。
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愛羅(プロフ) - 続編も楽しみにさせていただきます。 (2020年8月17日 20時) (
レス) id: 2129d10c64 (このIDを非表示/違反報告)
アリス。(プロフ) - 愛羅さん» 尊敬される程ではないですよ…。更新頻度は低いですが、これからも読んで頂けると嬉しいです。話数がないので続編に移行しますので、続編も引き続きよろしくお願いします。 (2020年8月15日 14時) (レス) id: dfed4aa78b (このIDを非表示/違反報告)
愛羅(プロフ) - 拙い文章で、お恥ずかしいです。本当に、尊敬します (2020年7月29日 3時) (レス) id: 2129d10c64 (このIDを非表示/違反報告)
アリス。(プロフ) - 愛羅さん» ありがとうございます。そう言っていただき嬉しいです。 (2020年7月6日 0時) (レス) id: dfed4aa78b (このIDを非表示/違反報告)
愛羅(プロフ) - この物語好きです。ヴィル様が好きで読み始め、この物語に感動しました。続き、楽しみにしてます！ (2020年6月23日 20時) (レス) id: 2129d10c64 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アリス。 | 作成日時：2020年5月14日 20時
