検索窓
今日:8 hit、昨日:2 hit、合計:19,303 hit

先輩の試合 ページ34

〜谷地視点〜

2年後


ガチャ

ドアが開くと…

山「谷地さん!いらっしゃい!」

山口くんが顔を出す。

谷「山口くん、月島くん久しぶり!」

今日は人集まって先輩の試合を見ることになっていた。

月「山口、お茶とって。」
山「わかったよツッキー!」

2人は少し大人っぽくなったものの相変わらずだ。

春高後にあったA先輩の試合は受験で見れなかったから、
今回こそはと3人で見ることにした。

そして、先輩が登場した。


テレビの前でもわかる。


先輩が出てきた瞬間、熱気がすごかった。





ピピー

試合開始だ。


〜A視点〜

相手の強いサーブから始まる。





ボゴン!





そんな音が私の腕の上で鳴る。

A「(痛った…!けど上がった!)」

会場から歓声が沸き起こる。

「Nice!」

そしてチームメイトがスパイクを決める。


これだ。

私が求めていたチーム。

烏野みたいなチーム。






苦しい時でも、

不思議と顔に笑みが溢れていた。






〜月島視点〜

Aはやっぱりすごい。

あんな強烈なサーブも一回であげてしまうんだから。


谷「あんなの食らったら死ぬ…」
山「谷地さん!?」


手で拾えないからって足であげたり、
普通なら囮に釣られてしまうところもきっちりつーでくることを予測して完璧な位置にいたり、


ほんと、この人は天才だ。

でも、天才という言葉で片付けられないくらい努力をしていることを僕は知ってる。

生存確認のための電話も、練習しながら電話したり、
全然日本に帰ってこなかったり。

寂しいけれど、僕はAが活躍している姿を見たら、寂しさなんて無くなるくらい、Aのプレーに見惚れてしまうのだ。


『影山!素晴らしいレシーブだ!!』






山「いやぁ、先輩の試合すごかったね。」
谷「興奮しすぎてやばかったよ!」
月「そうだね。じゃあ僕はこれで。」
山「もう帰るの?」
月「先輩にメールしたい。」
山「わかった!じゃあまたね!」
月「またね。」

お疲れ様。すごかった。

そしたらすぐ連絡が来る。

A見てくれたの?ありがとう!

思わず見惚れたよ。

A嬉しい(笑 じゃあまた後で電話するね!)

このやりとり一つ一つが嬉しくて、僕は思わずにやけてしまう。

ほんと、Aが大好きだ。




そんな生活を続けてはや4年が過ぎる。

電話→←1年後 春高。



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (32 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
110人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

拓実 - 月猫さん» このお話を読んでくださりありがとうございました!面白かったと思ってもらえてよかったです。新作出しましたら、ぜひ宣伝します(笑) (2021年10月18日 23時) (レス) id: bf38cda573 (このIDを非表示/違反報告)
拓実 - りんごさん» このお話を読んでくださりありがとうございました!新作できたら是非読んでください。 (2021年10月18日 23時) (レス) id: bf38cda573 (このIDを非表示/違反報告)
月猫(プロフ) - 完結おめでとうございます!ここまでお疲れ様でした。とても面白かったし、月島がかっこよかったし、夢主ちゃんが可愛くてかっこよかったです!!新作が出たら絶対読みに行きます…ここで宣伝しに来てください!読みに行くので!…改めて、お疲れ様でした! (2021年10月18日 15時) (レス) @page47 id: ec11f83223 (このIDを非表示/違反報告)
りんご - 完結おめでとうございます。新作楽しみにしてます!! (2021年10月18日 7時) (レス) @page47 id: 71b77f9543 (このIDを非表示/違反報告)
拓実 - ともさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます!もっと面白いと思っていただけるように頑張ります! (2021年10月9日 17時) (レス) id: 1f88d6863d (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:拓実 | 作成日時:2021年9月5日 13時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。