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最後の日 ページ32

それから、私たちは
2週間の中で何回かデートした。

美羽ねぇに電話で蛍のこと報告したり、
蛍の家に行ったり。
あ、一緒にご飯食べにも行った。




そして今、私は空港にいる。

長かったようで短かった3年間。
たくさんの思い出が詰まった3年間。

蛍と過ごした2年間。

今、一番会いたい人。

思い出すと泣きそうになるから私は携帯を開いた。

けど、そこにはみんなからのたくさんのメッセージが届いていた。

A「(あ〜バカ。泣くよこんなの。)」
影「ねぇさん?大丈夫か?」
A「大丈夫だよ。てかごめんね見送りなんて。」
影「ねぇさんの見送りぐらい普通するだろ。」

飛雄は見送りに来てくれた。

A「帰りはそこのメモに書いてあるから。」
影「わかった。」


そんなこんなでもう出発15分前になっていた。

A「じゃあそろそろ行くね。」
影「ちょっと待って。」
A「いや、そろそろ行かなきゃ。検査あるし。」
影「待って。」
A「…ゲート近いからあと5分ね。」


影「あ、来た。」
A「え?なにが?」

後ろを向くとそこには…

月「A。」

一番会いたかった人がそこにいた。

月「王様。なんでこんな遅くにメールすんのさ。」
影「遅くねぇだろ。」
月「バスの時間とかあんだから。」
影「そんなのしらねぇよ。」
月「王様たちが乗る時に連絡しろって言ったよね。」
影「来れたんだからいいだろ。」

二人は言い合いをする。
汗ダラダラの蛍をみるとよほど急いで来てくれたんだな。そう思った。

月「見送りきましたよ。」
A「バカ。いいって言ったのに。」
月「はい。」
A「ん…?ん!?」

渡されたのは婚姻届だった。

A「え、え、え?」
月「僕言いましたよね。離す気無いって。」
A「い…ってたね。」
月「Aが帰ってきたら言葉はその時伝えます。」

月「だからそれまでそれ書いて持っててください。」

ちょっと悪そうな笑みを浮かべて言ってくる。

A「…ほんとバカ。」
月「大好きだよ。」
A「私も大好き。」

そして私たちはキスをした。

周りの人に祝福されながら。

A「じゃあ。そろそろ行くね。」
影「頑張れよ。」
A「あ、蛍。飛雄と一緒に帰ってあげてw」
月「え〜。」
A「お願い!」
月「わかった。」
A「じゃあ行って来ます。」
月「行ってらっしゃい。」

私は二人に見送られながら乗り場に向かっていった。

1年後 春高。→←帰り道



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拓実 - 月猫さん» このお話を読んでくださりありがとうございました!面白かったと思ってもらえてよかったです。新作出しましたら、ぜひ宣伝します(笑) (2021年10月18日 23時) (レス) id: bf38cda573 (このIDを非表示/違反報告)
拓実 - りんごさん» このお話を読んでくださりありがとうございました!新作できたら是非読んでください。 (2021年10月18日 23時) (レス) id: bf38cda573 (このIDを非表示/違反報告)
月猫(プロフ) - 完結おめでとうございます!ここまでお疲れ様でした。とても面白かったし、月島がかっこよかったし、夢主ちゃんが可愛くてかっこよかったです!!新作が出たら絶対読みに行きます…ここで宣伝しに来てください!読みに行くので!…改めて、お疲れ様でした! (2021年10月18日 15時) (レス) @page47 id: ec11f83223 (このIDを非表示/違反報告)
りんご - 完結おめでとうございます。新作楽しみにしてます!! (2021年10月18日 7時) (レス) @page47 id: 71b77f9543 (このIDを非表示/違反報告)
拓実 - ともさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます!もっと面白いと思っていただけるように頑張ります! (2021年10月9日 17時) (レス) id: 1f88d6863d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:拓実 | 作成日時:2021年9月5日 13時

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