帰り道 ページ31
私たちはいつもの帰り道を2人で歩いていた。
A「でね、ノヤさんが驚かして田中がさ…w」
月「卒業式まで何してんのさw」
学校であったことやバレーのことをたくさん話したりすることも…
手を繋いで歩くことも…
あぁ。もうこうやって毎日隣で笑うこともできなくなるんだな。
不意にそう思って悲しくなってしまった。
月「A、空港どこ?」
A「え?」
月「見送りしたいから。」
A「悲しくなっちゃうからだめw」
月「…。」
A「それよりさ…思い出話しない?」
月「え?」
A「出会った頃のこと覚えてる?」
月「まぁ。」
A「蛍…すっごい生意気だった!」
月「知ってます。」
月「で、僕が負けてあんまん奢って…」
A「そうそう!それが最初!懐かしいなぁ。」
A「あと、合宿!京治たちとバレーしてさ。」
月「あぁ。涎垂らして寝てましたもんね。」
A「あとは告白してくれた時。」
月「その話はあまり聞きたくないです。」
A「なんで〜あ、でもちょうどこの辺じゃない?」
月「ここで告白しましたね。」
私たちは立ち止まって告白された場面を思い出す。
A「それから夏祭り、体育祭、文化祭、春高…」
月「クリスマスも。」
A「あと、いつも一緒に帰ってたこの道。」
A「思い出がありすぎるね。」
月「泣いてる?」
A「え?泣いてない…ってあれ。」
頬を触ると濡れていた。
A「おっかしいなぁ。」
その時抱きしめられた。
月「泣いていいよ。」
A「う…うぅ…」
ここには思い出が多すぎて。
蛍と過ごしてきたこの二年分の思い出が蘇ってくる。
もっとずっと一緒にいたい。
離れたくない。
そんな思いで私は蛍を強く抱きしめながら泣いた。
月「泣き止んだ?」
A「うん。」
月「あと二週間あるから。まだ大丈夫だよw」
A「二週間しかないじゃん。」
月「二週間もあるよ。デートしよ。」
A「うん。」
そうして私たちはまた歩き出した。
いつもの別れ道に近づくまでゆっくり、ゆっくりと。
月「じゃあ、日程連絡するね。」
A「うん。待ってる。」
月「じゃあまたね。」
A「うん。」
そうして私はこの瞬間を噛み締めながら家に歩いて行く。
すると…腕を引っ張られ、
キスをされた。
それから私たちは抱き合いながらキスをした。
110人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ハイキュー」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
拓実 - 月猫さん» このお話を読んでくださりありがとうございました!面白かったと思ってもらえてよかったです。新作出しましたら、ぜひ宣伝します(笑) (2021年10月18日 23時) (レス) id: bf38cda573 (このIDを非表示/違反報告)
拓実 - りんごさん» このお話を読んでくださりありがとうございました!新作できたら是非読んでください。 (2021年10月18日 23時) (レス) id: bf38cda573 (このIDを非表示/違反報告)
月猫(プロフ) - 完結おめでとうございます!ここまでお疲れ様でした。とても面白かったし、月島がかっこよかったし、夢主ちゃんが可愛くてかっこよかったです!!新作が出たら絶対読みに行きます…ここで宣伝しに来てください!読みに行くので!…改めて、お疲れ様でした! (2021年10月18日 15時) (レス) @page47 id: ec11f83223 (このIDを非表示/違反報告)
りんご - 完結おめでとうございます。新作楽しみにしてます!! (2021年10月18日 7時) (レス) @page47 id: 71b77f9543 (このIDを非表示/違反報告)
拓実 - ともさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます!もっと面白いと思っていただけるように頑張ります! (2021年10月9日 17時) (レス) id: 1f88d6863d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:拓実 | 作成日時:2021年9月5日 13時