烏野の理性。 ページ31
2セット目、烏野が取った。
でもさすが強豪。あのセッターはビビるどころかどんどん目が据わっていく。
3セット目は白鳥沢が取った。
そして4セット目。
烏野には未知の領域だ。
そろそろ体力も限界が出てくる。
絶対に落とせない。
その時、月島が1人時間差をしたのだ。
A「肝座りすぎでしょ…。ゲスブロックの人がいるのに。」
けれど口元には笑みが溢れていた。
A「ほんと、冷静すぎてムカつくw」
明「(もしかして蛍のこと好き…?両思い…?)」
影山が月島にトスをあげるが、合わなかった。
月島のフォローで繋ぎ、点を取ることができたが…。
A「飛雄、スタミナ切れかも。」
谷「え?」
A「ツッキーと合ってなかった。」
谷「そんな…。」
A「菅さんと交代かも…。」
そして4セット目、烏野が取った。
5セット目
もう体力的にもきついはずだ。
強豪相手にフルセットは足への負担がすごくなる。
A「(がんばれ!)」
月島はブロックも終盤でも衰えることなく、すごく頼もしい。
けれど、牛島も一歩も引かない強烈なスパイクを決めてくる。
その時、
月「ッッッ!」
月島の指が切れたのだ。
谷「月島くん!」
明「蛍!」
A「…っ谷地ちゃん。そこにいて。行ってくる。」
谷「わかりました。」
Aは走って月島の元に向かう。
A「(大事には至らないで…!)」
A「ツッキー!」
月「あ、先輩。」
明「蛍!」
月「にいちゃんなんでここにいるの。」
明「応援しに来たんだよ。」
月「知ってたけど。」
A「指は…?」
月「平気デスヨ。休めるしよかったです。」
A「…。医務室行くよ。」
月「…。(クソ痛いし、先輩にダサいとこ見せた…。)」
A「一個言っておく。あんたはダサくないよ。」
月「…え?」
A「牛島のスパイク決めた時、かっこよかったよ。」
A「カッコ悪いとかダサいとか、そんなことは今考えんな。」
明「帰ったら負けてた。なんてことはないと思うよ。」
A「私たちの仲間は、強いでしょ?」
Aは笑う。
月「…(絶対、すぐ戻る!)」
〜医務室にて〜
A「(すごい集中力、空気がビリビリしてる。)」
月「…じゃあ、そろそろ戻ります。」
A「もう平気?」
月「はい。」
A「そっか。頑張れ!烏野の理性さん!」
月「なんですかwそのあだ名w」
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作者名:拓実 | 作成日時:2021年7月31日 20時