誰にも言えない私の秘密

秘密39 ページ41

ブワァっと体温が上昇するのが分かった


後ろを振り返ると赤茶色の髪が見えた



貴「お...にい...ちゃん....?」


と「うん。そうだよ....
　 ねぇ、Aは、俺のこと、どう思ってる？」


貴「........」


と「俺は、好きだよ。兄妹としてじゃなくて、一人の女として」



どきっとした


実の兄にそんな、恋愛感情をお互い持っていたなんて


私も、好き。そう言いたい


でも、認められることか


それに、もうお兄ちゃんは、花以外はもう普通の人間


私とは違う



と「奇病は、治らなかったけど、俺は、それで突き放したりしない」



はっとお兄ちゃんを見た


私には神様のような、そんな言葉を、掛けてくれた



貴「お兄ちゃん....私....」



言葉を詰まらせた


だが、言うのは今しかない


その思いが私を動かした


少し震える口を同じく震えている指で軽く押さえながら、
言葉を発した


その答えは＿＿＿＿＿＿＿＿



貴「お兄ちゃん....私は、
　 ううん、私も、好き。大好き
　 お兄ちゃんとしてじゃない、男の人として」


と「ははっw思ってもみなかったな、両想いなんて...けほっ....」



苦しそうに笑って、私を離す


後ろに向いて、はらっと見えた花は、白色だった


それは、多分、白い、カーネーション


意味は、確か純粋な愛


花を吐いたお兄ちゃんは、私に抱き着いて、こう言った



と「A、”お兄ちゃん”じゃないでしょ？とも、でしょ？」


貴「ふふっ、うん、とも。よろしくね」


と「こちらこそ」



触れるだけのキスを私に落とし、
お兄ちゃん...いや、ともは、部屋に一回戻るねと言い、離れた


ともとキスしちゃった.....あはは....叶ったんだ


改めて、兄妹で叶わぬ恋をした


でも、こうして叶った


嗚呼、嬉しい


涙とともに花が出る


それは、ともと同じ、白いカーネーションとまた、白いマーガレット



マーガレット＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿________真実の愛、信頼

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