誰にも言えない私の秘密

秘密17 ページ19

タ「A〜！ちょっと来てくれ！」


タルさんに呼ばれ、診察室に行く


タ「今から色々と聞きたいんだが、いいか？」


貴「はい、大丈夫です」


タ「...どみたそが、手洗い場にこれが落ちてたと言ってるんだが...」


これ、と言って差し出されたのは、紛れもなく私が吐いた花


なぜか枯れていない。


タ「外から持ち出して、置いたというのは多分ないだろう
　 どうしたんだ？」


これは、正直に言った方がいいのではないか


治すためにここに滞在しているのだから


貴「えー...は、吐きました...？」


タ「...花吐き病か...それは、進行すると、
　 感情が薄れていく...消えた。という感じはないか？
　 薬は、愛するものと結ばれること。
　 叶わない恋をしてるのか？」


二つの言葉を理解する


確かに、私は、叶わない恋をしている


絶対に、結ばれることのない、恋


感情、は、消えそうにはなっているようだがまだ何かはわかっている
大丈夫、喜びも怒りも悲しみも楽しみも分かる


貴「喜怒哀楽まだわかります、大丈夫です」


タ「そうか、よかった....愛している人は言えないのか？」


貴「はい、言えません.....」


貴方にも、誰にも言いたくない


私の中だけに収めておくの

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