>招待71 ページ29
「私、ハルスの精鋭隊隊長をしておりました、Aと申します」
その一言で次は鳥養校長だけでなく、その場にいた全員が息を揃えて叫んだ
「「は？！」」
「ハルス、ってお前まさかあの戦争で味方を国に飛ばした...」
「ええ、あの時はすみません
...それにしても...今は...少し、何か違う感じがしますね
あら、兄上」
「おかえり、A」
「...兄上、あなたは変わりましたね
この周りに倒れている方は兄上がしたのでしょう？
...可哀想に、御加護があらんことを」
その言葉の後、Aは水晶を持つように手を上に向けた
いつものAの暖かな白い光を凝縮させ、それは波紋のように広がる
先程の申し訳程度のような回復ではなく、すべての人が全快になるような治癒魔法だ
感嘆の声が上がる中、目の前で事を見ていた鳥養校長が口を開く
「お前...夜見Aなのか...?乗っ取られているのか？」
回復したおかげで生徒会メンバーが鳥養校長を守るようにAとの間に立った
「えーと...私はAですが...
少し待ってくださいね、この体は些か違和感があります」
そう言ってAは片手を頭に当てて目を閉じた
何をしているのだろうとその場にいる誰もが見ている
ぽぅっとAの手が光り、淡い光がAを包み込んだ
「...っなるほど...
私はこの本人の前世ですか...ですが少しこの子は...
いいえ、貴方たちの望むAに戻りましょう」
おい！という声が夜露から聞こえ、Aは振り返った
「そろそろ過去から離れる事をおすすめします
あなたはいつまでも子供、妹離れをすることね」
Aは自身に強力な結界を張ってから目を瞑った
10秒と経たなかっただろうその数秒でAは目を開けた
「...記憶は引き継がせて頂きました
すみません、皆さん、夜見Aです！」
「Aくん、本当に大丈夫？」
「及川先輩...はい、僕は元気です！」
ふんっと細い腕を出して二の腕を叩くAを見て、
少し警戒していた様子の及川は、その小さなAの頭をぽんと撫でた
「よかった、じゃあやられたみんなの分、やり返さなきゃね」
「はい。夜露さん、今の私は残念ながらあなたと血の繋がりも何もない他人です
このまま僕に付きまとえば僕の世界で言う"ストーカー"、犯罪者になれますね」
にっこりと効果音がつきそうな程の良い笑顔でAは言い放った
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狐火＠リリ(プロフ) - Lilyさん» 返信遅れてしまい申し訳ありません。ありがとうございます！そう言って頂けると頑張る気力になります！見飽きないよう最善を尽くしますので完結まで温かい目で見守って頂けると幸いです！ (2019年6月10日 2時) (
レス) id: 44e13320cd (このIDを非表示/違反報告)
Lily(プロフ) - 続きが気になります！更新する時間が少ないにも関わらず止まらないとは凄いと思います！ご自分のペースで更新してください！楽しみに待ってます(*^^*) (2019年5月11日 20時) (レス) id: 3d5bc7771c (このIDを非表示/違反報告)
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