>招待65 ページ23
「ご馳走様でした」
そう言ってお皿を持ち、席を立った
キッチンの場所は把握していたので、すぐ着くことができた
洗いながら2人の場所を魔法で特定する
2人は現在一番端の部屋でなにかをしているようだ
動きを見るに話しているのかしばらくは動きそうにない
今がチャンスかと洗ったものを乾かす場に置き、
早足で彼らの部屋に向かった
位置把握魔法を常時発動しておき、部屋に入る
想定外の殺風景で、ベットが2つにクローゼット、机...
今確認出来たのはそれくらいだった
まず、と机の引き出しを開ける
「!」
そこには封の開いた手紙が入っていた
夜見 Aとしっかり書かれている
これを見て私の居場所がわかったのか
ポケットに手紙を入れ、他にもないかとクローゼットを漁るがない
ベットの下を見てもない
集中する為一旦魔法を解き、捜索魔法に切り替える
私の部屋側ではない反対側の壁に反応があった
反応のある場所を触ってみると、扉のような異物感を感じた
鍵は無防備にもかかっていなかった様で、その場所を露わにすると早速開けてみることにした
「...なにこれ...水晶...?」
水晶にしては透明でもない濃い白のガラス玉のようだ
もっと近くで、と触れてみると私に共鳴しているかの様に淡く光りだす
何かあるのかもしれない
部屋に持ち帰ろうとしたその時、
ぬっと後ろから手が出てきた
「ダメだろ、人のもの持ち出したら」
手の上の重さが消え、両目が隠される
刹那、睡魔に襲われた
「A...あとは任せとけ
次起きた時には終わってるはずだから」
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「何者からか通信を受信しました」
「どこからかわかるか?」
「...!いえ、逆探知では空間の狭間から発信されています」
「すぐに繋げ!!」
『あー、あー、聞こえてるー?ヴァリールの人』
『聞こえてなくてもいいけど、
明日、魔法界壊すから、その記念すべき時に立ち会わせてあげようかと
勿論Aもいる、魔法陣完成まで寝ててもらってるけどさー
場所はわかってるんだろ?
狭間じゃ大型魔法放てないから直接魔法界に撃とうと思ってるんだよな!
来なくてもいいけど。じゃ、』
一方的に並べられた言葉に誰も反応出来ずにいた
"明日、魔法界を壊す"
強力な魔導師である彼らがやれば成功するだろう、
Aの魔力も吸っているとなると相当だ
突然の報告にその場にいたまとめ役である鳥養繋心は頭を抱えた
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狐火@リリ(プロフ) - Lilyさん» 返信遅れてしまい申し訳ありません。ありがとうございます!そう言って頂けると頑張る気力になります!見飽きないよう最善を尽くしますので完結まで温かい目で見守って頂けると幸いです! (2019年6月10日 2時) (レス) id: 44e13320cd (このIDを非表示/違反報告)
Lily(プロフ) - 続きが気になります!更新する時間が少ないにも関わらず止まらないとは凄いと思います!ご自分のペースで更新してください!楽しみに待ってます(*^^*) (2019年5月11日 20時) (レス) id: 3d5bc7771c (このIDを非表示/違反報告)
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