>招待62 ページ20
協力するふり、だなんて正直無謀なのではないかと思うのは至極当然な話である
理由はただ一つ、あの二人がヴァリールに私を攫う為だけに
高度なセキュリティーをいとも簡単に掻い潜っているのだ
そのことからわかるように、彼らはきっと様々な対策、計画を試行錯誤したことだろう
そしてこの空間を作り出すことが出来るほどの才能の持ち主だ
私の性格も、女であることも知っていると来た、私の思考などもうわかっていることだろう
それを一周回って利用させてもらうことにしようか
考えていたことで自然と組んでいた足を解き、両手を祈るように胸の前で握った
この部屋には何もないことはわかった。大事な何かが隠されているとすれば彼らの部屋。そこに行ければ問題ない
大方彼らはそろそろ限界だ、部屋数もそこまで作れなかったはずだ、それに賭けよう
ごろごろ、と重いものが転がる音がする
そこで目を開けて、もう一つ重要なものを生成した
カチッと音がして、その重いものに引火させる
少し経つと大きな爆発音が炸裂する
そう、これは爆弾。ここの空間が壊れることを目的としないただの時間稼ぎ
部屋が燃え、消えていく。私の創造物の為、私に傷はつかない
「A何をっ...!!!」
「貴方方を呼ぶのはこれが好都合かと思いまして」
私が微笑んでそう言えば、2人の顔が驚愕に染まる
「はあ...無茶ばかりする...」
ここはもう使えない、場所を変えると夜露は言った
想定内だ
2人に連れられ入った部屋は残念ながら2人の使用している部屋の隣だった
先ほどまでの部屋と同様の家具が備えられており、なんら変わりはなかった
でも隣の部屋なら2人のいない時などはわかるはず
何とかなる
常に隣の音を聴いていよう
魔力のなくなる感覚は慣れるようなものではなく、やはり増えることもなく減ることは自分の気分を下げるものでしかなかった
爆弾の創造に少し使っただけだが、疲れてしまった
自分に出来ることはここの物色くらいだ
また次起きた時にしようか、とベットに身を投げた
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狐火＠リリ(プロフ) - Lilyさん» 返信遅れてしまい申し訳ありません。ありがとうございます！そう言って頂けると頑張る気力になります！見飽きないよう最善を尽くしますので完結まで温かい目で見守って頂けると幸いです！ (2019年6月10日 2時) (
レス) id: 44e13320cd (このIDを非表示/違反報告)
Lily(プロフ) - 続きが気になります！更新する時間が少ないにも関わらず止まらないとは凄いと思います！ご自分のペースで更新してください！楽しみに待ってます(*^^*) (2019年5月11日 20時) (レス) id: 3d5bc7771c (このIDを非表示/違反報告)
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