魔法学校に招待された件について

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ふいに頭に手がのせられた


それは潔子さんのものではなく、及川先輩のもので
僕は頭を上げると苦しそうな顔になった



「なんで...そんな、顔するんですか...」



僕がそう聞けば及川先輩は苦しそうな顔で口をひらいた



「俺は...Aみたいな才能に恵まれた子を見たのは初めてじゃなかった
　でも、Aは恵まれていて尚苦しんでるんだね」



でもさ、と及川先輩は言葉をつづけた



「Aは守られるためにここに来た
　迷惑なんて承知なんだよ
　それに強いからここに来た。強くて危険なんてわかってることじゃん」


「...！」


「及川の言う通りだ
　制御できない高い魔力の持ち主は危険だが、
　此方の全勢力をかければ負けないことはない」



あまりの説得力の高さに僕は絶句した
僕が思うよりずっと、ずっとこの人たちは勉強して、
魔法を理解しているんだとそう思った


頼れるんだ、と僕はここに居てもいいのだ、と思えた


なんだか来て一日も経っていないのに色々なことがありすぎて
頭がパンクしそうだ


理解しがたいことも全てここに来たからには無理にでも理解してやる


守られるだけではなく、自分でもできるならその力を頑張って使えるようになって
先輩たちの力になれるように



「...こんな...僕ですけど、自分のこのまだわからない力を
　制御できるように教えてくれませんか？」


「もちろんだ、今日はもう疲れただろ？
　澤村からもう聞いている、烏野の挨拶はまた明日会えるから
　このまま休んでろ、ご飯はあとで持ってこさせる」


「それから清水、こいつの治癒ありがとな」


「いえ、それが私の仕事ですから
　じゃあねA、また話そうね」


「はい、またお話ししましょう！
　テレパシー？の仕方教えてくださってありがとうございました！」



僕の言葉を聞いて、微笑んでから潔子さんは消えた


残された二人は、もう使えるようになったの？！などと叫び、
僕がお二方に連絡先を教えたのは言うまでもないだろう

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