オダマキ:knsm ページ1
バイトの帰り。
A「…また見られてる感じがする」
バイト中や、帰りはいつも視線を感じる。
幸い、家の中では感じないのだが。
足を止め、辺りを見渡すが、誰もいない。
A「ストーカー？でも、ストーカーされることなんて、何も…」
前は彼氏もいたが、愛が重く、私が無理矢理説得し、別れた。
別れる寸前までも『何でや…』とずっと呟いていたが、別れるときは
お互い同意をしたのだ。
学生時代は告白されたことが何度かあったが、
元彼と付き合ってから、私に好意を寄せている人がいるとは聞いたことがない。
A『一体誰がこんなこと…』
本当、良い迷惑だ。
その視線のせいで、バイト帰りはいつも気分が悪い。
考えると余計に気分が悪くなってきた。
早く帰ろうと、足を動かしたとき。
A『い"ッ…！？』
頭に激痛が走った。
朦朧とする意識の中、必死に首を動かし、後ろを見る。
そこにいたのはー。
「やっと、見つけたで…」
*********************************************
A『何だろう…目の前が明るく…』
暗闇から急に光が差し込む。
眩しい。頭が痛い。痛い。
まだハッキリしない意識だったが、次の瞬間覚醒した。
「おぉ、おきとったんか。」
男性の中では高く、特徴的な声。
サッカー少年の様なユニフォーム。
ツンツンとした、金髪。
見慣れた、整った顔。
A『何で…コネシマがいるの…』
目の前には、元彼のコネシマがいた。
すると、彼は笑い、
「Aに名前呼ばれるの、久しぶりやな。」と喜んでいた。
何で。彼とは、もう別れた筈なのに。
A『もう、私とは終わったでしょう…！？
早く、家に帰してよ！』
私は怒りを彼にぶつけた。
殺那。
彼に肩を強く掴まれ、
「何いっとんねん！」と怒鳴られた。
コネシマ「終わった関係！？ふざけるな！俺が、俺が何年待ったと思っとんねん！
お前に、俺の何の気持ちがわかるん！？
ずっと想ってるのに、好きな人に捨てられた俺の気持ちが！！
捨てられてもなお、想い続けてる気持ちが!!
Aにはわかるか！？わからへんよなぁ？ずっと想ってた俺を捨てた
お前に、俺の気持ちはわからへんよなぁ！？あぁ！？何か言うたらどうや！？」
ここまで、彼に怒鳴られたのは、初めてだった。
私は、初めてのことで何も言えず、黙ってしまった。
そんな私を彼は、強く抱き締め、
コネシマ「もう、絶対離さへんからな」
と言い、深く唇を重ねた。
オダマキ…捨てられた恋人
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ニット帽 - すみません、ニコニコ等です。 (2017年5月21日 16時) (
レス) id: 1f81ee284d (このIDを非表示/違反報告)
ニット帽 - はじめまして、一十四さんは“リリア”という名前で「異世界の六つ子」をニコニコで配信してらっしゃっていたんですよね？ (2017年5月21日 14時) (レス) id: 1f81ee284d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：一十四 | 作成日時：2017年3月28日 20時
